こうして。
俺は仕方なく、2等車に乗り込み。
ベリーシュは3等車に乗り込んで、王都ファニレスに向けて出発した。
2等車には、ふかふかの柔らかそうな座席がたくさん空いていたけど。
俺は、意地でも座らなかった。
列車の通路に仁王立ちしてた。ずっと。
周囲の乗客は、「こいつ、何で席空いてるのに座らないんだ?」みたいな顔で、不思議そうに俺のことを見ていた。
むしろお前らは、何で呑気に座ってられるんだ?
3等車では、さながら通勤ラッシュ時のようなすし詰め状態なのに。
お前ら、そこ座ってる席、代わってやれ!と怒鳴りつけてやりたいのを必死に堪えながら。
列車はゆっくりと時間を掛けて、長い長い、王都ファニレスまで辿り着いた。
列車が駅に停まるなり、俺は急いで、ベリーシュと合流した。
「ベリーシュ!」
「あ、ジュリス…」
3等車から降りてきたベリーシュは、さすがに疲れた顔だった。
「…大丈夫か?やっぱり辛かったか」
「満員電車状態だったから、ちょっとね。なかなかスリルのある体験だったよ」
微笑んで、茶化すようにそう言った。
…素直に言って良いんだぞ。辛かった、って。
「…少し、何処かで腰を下ろして休むか」
「え?でも…やっと王都に着いたのに」
「良いから。どうせまだベリクリーデも起きてないんだし。ゆっくりしようぜ」
とにかく、今はベリーシュを少しでも休ませてやりたかった。
ホテルで休憩すれば、一番良いのだろうが。
この国のホテルが如何に融通が利かないかは、昨日嫌と言うほど思い知った。
喫茶店か何か…。王都の駅の周りなら、いくらでもあるだろう。
…しかし、ここでも俺の考えは甘かった。
俺は仕方なく、2等車に乗り込み。
ベリーシュは3等車に乗り込んで、王都ファニレスに向けて出発した。
2等車には、ふかふかの柔らかそうな座席がたくさん空いていたけど。
俺は、意地でも座らなかった。
列車の通路に仁王立ちしてた。ずっと。
周囲の乗客は、「こいつ、何で席空いてるのに座らないんだ?」みたいな顔で、不思議そうに俺のことを見ていた。
むしろお前らは、何で呑気に座ってられるんだ?
3等車では、さながら通勤ラッシュ時のようなすし詰め状態なのに。
お前ら、そこ座ってる席、代わってやれ!と怒鳴りつけてやりたいのを必死に堪えながら。
列車はゆっくりと時間を掛けて、長い長い、王都ファニレスまで辿り着いた。
列車が駅に停まるなり、俺は急いで、ベリーシュと合流した。
「ベリーシュ!」
「あ、ジュリス…」
3等車から降りてきたベリーシュは、さすがに疲れた顔だった。
「…大丈夫か?やっぱり辛かったか」
「満員電車状態だったから、ちょっとね。なかなかスリルのある体験だったよ」
微笑んで、茶化すようにそう言った。
…素直に言って良いんだぞ。辛かった、って。
「…少し、何処かで腰を下ろして休むか」
「え?でも…やっと王都に着いたのに」
「良いから。どうせまだベリクリーデも起きてないんだし。ゆっくりしようぜ」
とにかく、今はベリーシュを少しでも休ませてやりたかった。
ホテルで休憩すれば、一番良いのだろうが。
この国のホテルが如何に融通が利かないかは、昨日嫌と言うほど思い知った。
喫茶店か何か…。王都の駅の周りなら、いくらでもあるだろう。
…しかし、ここでも俺の考えは甘かった。


