神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

非常に、忸怩たる思いを抱えつつ。

俺とベリクリーデはその日、別々のホテルに宿泊した。

ベリクリーデは、例のモーテルの一室で。

俺はと言うと、さっき「二人なんだけど、空いてるか?」と聞いて回ったホテルの一つに入り。

再度フロントに行き、「魔導師一人なんだけど、空いてるか?」と聞くと。

素敵な笑顔で、「すぐにご用意出来ます」と答えやがった。

さっき空室はないって言ってたじゃないかよ。この嘘つきめ。

やはり、先程満室だからって断られたのは、青カード…ベリクリーデがいたからなんだ。

魔導師であれば、すぐにでも案内してもらえたんだ。

…めちゃくちゃ腹立つ。

めちゃくちゃ腹立つけど…。さすがに、俺も疲れた。

用意された部屋に案内されるなり、俺はシャワーも浴びずに、ぐったりとベッドに横たわった。

…。

だけど、眠ることは出来なかった。

俺が考えていることは、一つだけ。

…ベリクリーデ、一人で本当に大丈夫だろうか…?