ようやく、証明書が発行されたので。
晴れて、キルディリア魔王国に入国。
いやはや、長かった。
さて、まずはベリクリーデと合流して…。
…と、思っていたら。
「おっ…ベリクリーデ」
「…!」
国境検問所の入り口を出たところに、ベリクリーデは地面に直接、旅行鞄を置き。
それを椅子代わりに、一人で腰掛けていた。
俺の姿を見るなり、ベリクリーデはしゅばっ、と立ち上がって駆け寄ってきた。
ベリクリーデは、首に青色のカードをぶら下げてた。
あ、あれが非魔導師の証明書なのか…。
…って。
「うわっ…ちょ、何だよ…?」
「…」
ベリクリーデは駆け寄ってきた勢いのまま、俺にしがみついてきた。
そのまま、ぎゅうう、と俺の上着を握り締める。
何をするんだ、と怒りそうになったが。
そうだ。結局、一時間くらい離れ離れだったんだもんな。
「…大丈夫か?一人ぼっちだったもんな…」
「…」
「もう終わったから。この後はずっと一緒だよ」
「…いっしょ?ほんとに?」
ベリクリーデが、半泣きの顔を上げた。
そ、そんな泣きそうにならなくても…。
「あぁ、本当だよ。大丈夫」
「…」
「だから、安心して…。…とりあえず、休めるようにまずはホテルを探そうぜ」
疲れてるだろ、ベリクリーデも。
すると、ベリクリーデはようやく、一歩、二歩と下がって、離れてくれた。
…ふぅ。
ベリクリーデは、珍しく疲れたような顔をしていた。
と言うか、多分船酔いのせいだと思われる。
「疲れただろ、ベリクリーデ」
「…うん…」
「さっき、何か飲み物もらったか?オレンジジュースとか…」
「…??ジュース?」
あれ?
「証明書の発行を待ってる間…。…待ち合い室で待たされただろ?」
「うん…」
「そこで、飲み物サービスしてもらわなかったか?」
俺、とびっきり高級なアールグレイをご馳走になったんだけど。
ベリクリーデもきっと、ジュースか何かもらってるとばかり、
しかし。
「…?何もなかったよ」
「えっ…」
「狭い部屋の中で、他にも持ってる人がいっぱいいて…。座るところなかったから、バッグに座ってたの」
「…」
…何で?
俺が案内された待ち合い室は、広々としていて、ソファもテーブルもあって…。
高級アールグレイティーから、ワインまで、様々な飲み物をサービスしてもらって…。おまけにクッキーまでもらったのに。
ベリクリーデは、飲み物どころか、まともに座るところもなかったと。
「この青いカード、もらったらすぐに追い出されて…」
「…」
「ジュリスが戻って来るまで、建物の中で待ってようと思ったんだけど、用がないなら出ていけって…。中の人に言われて」
「…それで、外で待ってたのか?」
「…ん」
…ちょっと、さっきの国境検問所の職員。
表に出ろ。一発ぶん殴ってやる。
それにしても意味が分からない。俺は至れり尽くせりだったのに。
何で、ベリクリーデはこんな扱いを…。
晴れて、キルディリア魔王国に入国。
いやはや、長かった。
さて、まずはベリクリーデと合流して…。
…と、思っていたら。
「おっ…ベリクリーデ」
「…!」
国境検問所の入り口を出たところに、ベリクリーデは地面に直接、旅行鞄を置き。
それを椅子代わりに、一人で腰掛けていた。
俺の姿を見るなり、ベリクリーデはしゅばっ、と立ち上がって駆け寄ってきた。
ベリクリーデは、首に青色のカードをぶら下げてた。
あ、あれが非魔導師の証明書なのか…。
…って。
「うわっ…ちょ、何だよ…?」
「…」
ベリクリーデは駆け寄ってきた勢いのまま、俺にしがみついてきた。
そのまま、ぎゅうう、と俺の上着を握り締める。
何をするんだ、と怒りそうになったが。
そうだ。結局、一時間くらい離れ離れだったんだもんな。
「…大丈夫か?一人ぼっちだったもんな…」
「…」
「もう終わったから。この後はずっと一緒だよ」
「…いっしょ?ほんとに?」
ベリクリーデが、半泣きの顔を上げた。
そ、そんな泣きそうにならなくても…。
「あぁ、本当だよ。大丈夫」
「…」
「だから、安心して…。…とりあえず、休めるようにまずはホテルを探そうぜ」
疲れてるだろ、ベリクリーデも。
すると、ベリクリーデはようやく、一歩、二歩と下がって、離れてくれた。
…ふぅ。
ベリクリーデは、珍しく疲れたような顔をしていた。
と言うか、多分船酔いのせいだと思われる。
「疲れただろ、ベリクリーデ」
「…うん…」
「さっき、何か飲み物もらったか?オレンジジュースとか…」
「…??ジュース?」
あれ?
「証明書の発行を待ってる間…。…待ち合い室で待たされただろ?」
「うん…」
「そこで、飲み物サービスしてもらわなかったか?」
俺、とびっきり高級なアールグレイをご馳走になったんだけど。
ベリクリーデもきっと、ジュースか何かもらってるとばかり、
しかし。
「…?何もなかったよ」
「えっ…」
「狭い部屋の中で、他にも持ってる人がいっぱいいて…。座るところなかったから、バッグに座ってたの」
「…」
…何で?
俺が案内された待ち合い室は、広々としていて、ソファもテーブルもあって…。
高級アールグレイティーから、ワインまで、様々な飲み物をサービスしてもらって…。おまけにクッキーまでもらったのに。
ベリクリーデは、飲み物どころか、まともに座るところもなかったと。
「この青いカード、もらったらすぐに追い出されて…」
「…」
「ジュリスが戻って来るまで、建物の中で待ってようと思ったんだけど、用がないなら出ていけって…。中の人に言われて」
「…それで、外で待ってたのか?」
「…ん」
…ちょっと、さっきの国境検問所の職員。
表に出ろ。一発ぶん殴ってやる。
それにしても意味が分からない。俺は至れり尽くせりだったのに。
何で、ベリクリーデはこんな扱いを…。


