…頭を捻って、考えているうちに。かれこれ一時間近く経過。
すると。
「大変お待たせ致しました」
「あ、どうも…」
魔導師証明書、なるものがようやく完成したらしい。
見たところ、それはオレンジ色のカードのようなものだった。
で、ネームホルダーまで一緒につけてくれた。
そのネームホルダーにカードを入れて、首から提げておかなければならないのだとか…。
「…え。いつも?」
「はい。外出する時は、必ず身につけるようお願い致します」
「…」
俺はてっきり、保険証みたいに、財布の中に入れておけば良いものと思っていたのに。
家畜標さながら、外出する時は必ずつけておかなければならないと。
しかも。
「これ…。みんな、魔導師はこのオレンジ色のカードを持ってるってことですか」
「いいえ。オレンジカードは、魔導師の旅行者のみに発行される証明書です」
オレンジカードって言うのな、これ。
「一般魔導師のキルディリア国民は銀色の証明書、一部の上級魔導師様のキルディリア国民は金色のカードが発行されます」
銀と金だと。なんて豪華な。
それじゃあ、俺のオレンジカードなんて、全然大したことないんだな。
…ん?それじゃあ…。
「…ベリクリーデ…。…いや、俺の連れみたいな、魔導師じゃないヤツは、何色のカードになるんだ?」
「非魔導師の証明書は青です。キルディリア国民だろうと、外国からの旅行客だろうと関係ありません」
さっきまで、あんなににこやかな態度だったのに。
非魔導師の証明書について話す時だけ、その職員はやたら無表情で、いかにもどうでも良さそうだった。
おいおい…。何だその態度の急変は。
ベリクリーデは青か…。
それにしても、魔導師の場合は旅行客かキルディリア国民かでカードの色を区別するのに。
非魔導師の場合は、自国の民であろうと、他国の民であろうと、関係なく全員青色なんだな。
そこはもうちょっと…。…せめてピンク色とかにしてやってくれよ。
青一色じゃ、どうも味気ない。
「ふーん…。…そうですか」
「証明書の色によって、受けられるサービスや利用出来る施設が変わるので、気をつけてくださいね」
「あ、はい…」
俺はこの時こう言われて、軽く流しただけだった。
この国において、魔導師証明書の色の違いが、どんな影響をもたらすか。
この後、嫌と言うほど思い知ることになる。
すると。
「大変お待たせ致しました」
「あ、どうも…」
魔導師証明書、なるものがようやく完成したらしい。
見たところ、それはオレンジ色のカードのようなものだった。
で、ネームホルダーまで一緒につけてくれた。
そのネームホルダーにカードを入れて、首から提げておかなければならないのだとか…。
「…え。いつも?」
「はい。外出する時は、必ず身につけるようお願い致します」
「…」
俺はてっきり、保険証みたいに、財布の中に入れておけば良いものと思っていたのに。
家畜標さながら、外出する時は必ずつけておかなければならないと。
しかも。
「これ…。みんな、魔導師はこのオレンジ色のカードを持ってるってことですか」
「いいえ。オレンジカードは、魔導師の旅行者のみに発行される証明書です」
オレンジカードって言うのな、これ。
「一般魔導師のキルディリア国民は銀色の証明書、一部の上級魔導師様のキルディリア国民は金色のカードが発行されます」
銀と金だと。なんて豪華な。
それじゃあ、俺のオレンジカードなんて、全然大したことないんだな。
…ん?それじゃあ…。
「…ベリクリーデ…。…いや、俺の連れみたいな、魔導師じゃないヤツは、何色のカードになるんだ?」
「非魔導師の証明書は青です。キルディリア国民だろうと、外国からの旅行客だろうと関係ありません」
さっきまで、あんなににこやかな態度だったのに。
非魔導師の証明書について話す時だけ、その職員はやたら無表情で、いかにもどうでも良さそうだった。
おいおい…。何だその態度の急変は。
ベリクリーデは青か…。
それにしても、魔導師の場合は旅行客かキルディリア国民かでカードの色を区別するのに。
非魔導師の場合は、自国の民であろうと、他国の民であろうと、関係なく全員青色なんだな。
そこはもうちょっと…。…せめてピンク色とかにしてやってくれよ。
青一色じゃ、どうも味気ない。
「ふーん…。…そうですか」
「証明書の色によって、受けられるサービスや利用出来る施設が変わるので、気をつけてくださいね」
「あ、はい…」
俺はこの時こう言われて、軽く流しただけだった。
この国において、魔導師証明書の色の違いが、どんな影響をもたらすか。
この後、嫌と言うほど思い知ることになる。


