「あー…。えっと、すみません。実はこいつは、魔導師じゃなくて…」
愚かな俺は、後先考えずにそう言ってしまった。
「魔導師じゃないんですね?」
「あ、あぁ…」
ベリクリーデは特に否定することもなく、こてん、と首を傾げていた。
ベリクリーデには、証明書がああだのこうだのいう話は、全く理解出来ていないに違いない。
「分かりました。では、あなたは魔導師で、お連れ様は魔導師ではない、と」
「あ…あぁ」
「では、お二人共それぞれに証明書を発行させていただきます。少し時間がかかりますので、待ち合い室でお待ち下さい」
え、そんな時間かかるものなのか?
しかも。
「ジュリス・レティーナさん。あなたはこちらに」
「え?」
「で…あなたはこちらで、それぞれお待ちいただきます」
驚いたことに、俺達はそれぞれ、別々の部屋で待つように言われた。
何で?証明書の種類が違うから?
…あ、男女別、ってことか?
俺はそう誤解した。
文化や宗教によっては、学校、飲食店などの公共の場所では、男女が別々の部屋で、別々の席に着くことが義務付けられている。らしい。
ルーデュニア聖王国じゃ、男女が隣同士に座っていても、何の問題もないけどな。
キルディリア魔王国では、そうじゃないんだろう。…多分。
「…仕方ない。郷に行っては郷に従え、だ。ベリクリーデ、俺は向こうの部屋に行くから…」
「…!ジュリス、あっち行っちゃうの?」
「お、おぉ…」
…そんな泣きそうな顔で見ないでくれないか。
罪悪感が募る。
「大丈夫だよ。きっと、すぐに作ってくれるだろうし」
「…」
「向こうで、少し待っててくれ。終わったらすぐ合流しよう。な?」
「…ん」
不満そうではあったが、一応頷いてくれた。
…良かった。
証明書の発行なんて、きっとすぐに出来るだろう。
だから、そう長くベリクリーデを一人ぼっちにすることはないはずだと、俺はそう思っていたのだが…。
愚かな俺は、後先考えずにそう言ってしまった。
「魔導師じゃないんですね?」
「あ、あぁ…」
ベリクリーデは特に否定することもなく、こてん、と首を傾げていた。
ベリクリーデには、証明書がああだのこうだのいう話は、全く理解出来ていないに違いない。
「分かりました。では、あなたは魔導師で、お連れ様は魔導師ではない、と」
「あ…あぁ」
「では、お二人共それぞれに証明書を発行させていただきます。少し時間がかかりますので、待ち合い室でお待ち下さい」
え、そんな時間かかるものなのか?
しかも。
「ジュリス・レティーナさん。あなたはこちらに」
「え?」
「で…あなたはこちらで、それぞれお待ちいただきます」
驚いたことに、俺達はそれぞれ、別々の部屋で待つように言われた。
何で?証明書の種類が違うから?
…あ、男女別、ってことか?
俺はそう誤解した。
文化や宗教によっては、学校、飲食店などの公共の場所では、男女が別々の部屋で、別々の席に着くことが義務付けられている。らしい。
ルーデュニア聖王国じゃ、男女が隣同士に座っていても、何の問題もないけどな。
キルディリア魔王国では、そうじゃないんだろう。…多分。
「…仕方ない。郷に行っては郷に従え、だ。ベリクリーデ、俺は向こうの部屋に行くから…」
「…!ジュリス、あっち行っちゃうの?」
「お、おぉ…」
…そんな泣きそうな顔で見ないでくれないか。
罪悪感が募る。
「大丈夫だよ。きっと、すぐに作ってくれるだろうし」
「…」
「向こうで、少し待っててくれ。終わったらすぐ合流しよう。な?」
「…ん」
不満そうではあったが、一応頷いてくれた。
…良かった。
証明書の発行なんて、きっとすぐに出来るだろう。
だから、そう長くベリクリーデを一人ぼっちにすることはないはずだと、俺はそう思っていたのだが…。


