「じゃあ、お前…!何で言わなかったんだ?俺、船酔いかってお前に聞いたろ…!?」
強がってたのか。そうなのか?
それとも、俺がへろへろだったから、自分もへろへろになったら不味いと思って。
それで、わざと元気なフリをしてたのか…!?
だとしたら、俺は自分で自分をぶん殴るぞ。
…しかし。
「…??だって、酔っ払ってないもん」
「…」
噛み合わない会話。
しかし、俺は気がついた。ベリクリーデと長年一緒に過ごしたからこそ気づく、勘である。
…ベリクリーデ、お前。さては船酔いを知らないな?
船「酔い」って言葉を聞いて、「酔う=お酒を飲むこと」だと誤解して。
「自分はお酒を飲んでない=酔ってない!」と思い込み。
それで、俺が船酔いかと聞いても、酔ってないと答えたのだ。
でも、本当はしっかり船酔いだった。
…なんたる馬鹿。
「…あのなベリクリーデ。船酔いって、別に酒飲んで酔っ払ってる訳じゃないから」
「えっ」
「船の中で揺れると、酒を飲んで酔っ払ったみたいに気持ち悪くなったり、足元がふらついたりするだろ?だから、船酔いって言うんだ」
「へぇ〜」
今初めて知りました、って感じだな。
…おそっ…。
そのくらい、一般常識として知っておいて欲しかったよ。
なんてことだ。
ベリクリーデはずっと、無自覚に船酔いを我慢し続けていたのだ。
そうと知っていれば、ベッドに寝かせたのに。
我慢し続けたその反動が、船を降りた瞬間に襲ってきたのだろう。
ベリクリーデは青ざめた顔で、足元も覚束ないようだった。
あぁ、もう…!
「痩せ我慢するんじゃねーよ、この馬鹿…!」
「…ほぇ〜…。ぐるぐる〜…」
駄目だ。目が回っちゃってる。
「しっかりしろって。ほら、手ぇ繋いで」
「らいじょうぶだよ〜」
全然大丈夫じゃないっての。呂律回ってないし。
「スーツケースは俺が持つから。肩を貸せ」
「私は平気だよ?」
「何処がだよ」
「だって、ジュリスも具合、悪いでしょ?」
はぁ?
そりゃ…俺もさっきまで船酔いに悩まされていたけど。
でも、ようやく陸地に着いて、かなりマシになったし。
それに何より、足元さえ覚束ないベリクリーデよりは遥かに軽症。
どころか、ベリクリーデの酷い有り様を見て、気分が悪いのが吹っ飛んだよ。
「だって、ほら、ジュリスの顔がいつの間にか銀ピカに…」
「それは目の錯覚だ…!」
重症だよ、馬鹿。
強がってたのか。そうなのか?
それとも、俺がへろへろだったから、自分もへろへろになったら不味いと思って。
それで、わざと元気なフリをしてたのか…!?
だとしたら、俺は自分で自分をぶん殴るぞ。
…しかし。
「…??だって、酔っ払ってないもん」
「…」
噛み合わない会話。
しかし、俺は気がついた。ベリクリーデと長年一緒に過ごしたからこそ気づく、勘である。
…ベリクリーデ、お前。さては船酔いを知らないな?
船「酔い」って言葉を聞いて、「酔う=お酒を飲むこと」だと誤解して。
「自分はお酒を飲んでない=酔ってない!」と思い込み。
それで、俺が船酔いかと聞いても、酔ってないと答えたのだ。
でも、本当はしっかり船酔いだった。
…なんたる馬鹿。
「…あのなベリクリーデ。船酔いって、別に酒飲んで酔っ払ってる訳じゃないから」
「えっ」
「船の中で揺れると、酒を飲んで酔っ払ったみたいに気持ち悪くなったり、足元がふらついたりするだろ?だから、船酔いって言うんだ」
「へぇ〜」
今初めて知りました、って感じだな。
…おそっ…。
そのくらい、一般常識として知っておいて欲しかったよ。
なんてことだ。
ベリクリーデはずっと、無自覚に船酔いを我慢し続けていたのだ。
そうと知っていれば、ベッドに寝かせたのに。
我慢し続けたその反動が、船を降りた瞬間に襲ってきたのだろう。
ベリクリーデは青ざめた顔で、足元も覚束ないようだった。
あぁ、もう…!
「痩せ我慢するんじゃねーよ、この馬鹿…!」
「…ほぇ〜…。ぐるぐる〜…」
駄目だ。目が回っちゃってる。
「しっかりしろって。ほら、手ぇ繋いで」
「らいじょうぶだよ〜」
全然大丈夫じゃないっての。呂律回ってないし。
「スーツケースは俺が持つから。肩を貸せ」
「私は平気だよ?」
「何処がだよ」
「だって、ジュリスも具合、悪いでしょ?」
はぁ?
そりゃ…俺もさっきまで船酔いに悩まされていたけど。
でも、ようやく陸地に着いて、かなりマシになったし。
それに何より、足元さえ覚束ないベリクリーデよりは遥かに軽症。
どころか、ベリクリーデの酷い有り様を見て、気分が悪いのが吹っ飛んだよ。
「だって、ほら、ジュリスの顔がいつの間にか銀ピカに…」
「それは目の錯覚だ…!」
重症だよ、馬鹿。


