ベリクリーデに違和感を感じたのは、ようやく船がキルディリア魔王国に到着してからである。
「はぁ…。…やっと着いた」
「…」
ようやく、陸の上に立ったぞ。何だか凄く長かったように感じる。
船酔いのせいだな。間違いなく。
これ、帰りも乗らなきゃいけないんだよな…。…気が滅入るよ。
でも、帰りはクロティルダが一緒だからな。
クロティルダの天使パワー(?)で、ひとっ飛びに連れて帰ってもらおう。そうしよう。
「…さて、ベリクリーデ。港に着いたら、すぐに入国審査だ」
「…」
「あの列に並べば良いんだろうな。よし、行くぞ」
「…」
「…ベリクリーデ?」
船の中ではあんなに饒舌だったのに。
船が港に着くなり、ベリクリーデは黙り込んでしまっていた。
振り向くと、ベリクリーデは真っ青な顔をしていた。
「お、おい…!大丈夫か?」
「…」
何なんだ?何で何も言わないんだ?
まさか、この国に辿り着いた途端に、また何か変な気配を感じて、
「ベリクリーデ、どうした?何があっ、」
「…ふぇへっ」
「うわっ!大丈夫か!?」
ベリクリーデはスーツケースを手にしたまま、その場にコケッ、と転びかけた。
あぶなっ。
俺は咄嗟にベリクリーデの身体を抱き締め、何とか転倒は防いだ。
しかし、ベリクリーデはぐるぐると目を回していた。
ほ、本当に何なんだ…!?
「どうしたんだよ、ベリクリーデ。何が…!」
「…ふぇ〜…」
駄目だ。目がぐるぐる回ってるみたいで、目の焦点が合ってない。
これは…一体。
「ほら、しゃんと立て。転ぶんじゃない」
スーツケース持ってやるから。
「足元が…」
「は?」
「足元が…ぐらぐらするよ〜…」
「…」
「…右にゆらゆら〜…。左にゆらゆら〜…」
…何これ。船酔い?
…船から降りたのに?
あれか。ほら、エレベーターとか降りた直後ってさ。
床にしっかり足を着けてるはずなのに、足元がふわふわするように感じることって、ない?
あんな感じでさ。
今更、遅効性のように船酔いが襲い掛かってきたとでも?
「ベリクリーデ…。…お前、船酔いか?」
「…酔っ払ってないよ?…お酒、飲んでないもん」
「俺だって飲んでねぇよ…。そうじゃなくて、船酔い」
「…??」
こいつ、船酔いを知らないのか。
「船の中で、頭がふらふらしたり、吐き気を感じることって、なかったか?」
「…?あったよ?」
やっぱり船酔いじゃん。
なんてことだ。
馬鹿は船酔いにならないのかと思ってたら、全然そんなことはなかったらしい。
「はぁ…。…やっと着いた」
「…」
ようやく、陸の上に立ったぞ。何だか凄く長かったように感じる。
船酔いのせいだな。間違いなく。
これ、帰りも乗らなきゃいけないんだよな…。…気が滅入るよ。
でも、帰りはクロティルダが一緒だからな。
クロティルダの天使パワー(?)で、ひとっ飛びに連れて帰ってもらおう。そうしよう。
「…さて、ベリクリーデ。港に着いたら、すぐに入国審査だ」
「…」
「あの列に並べば良いんだろうな。よし、行くぞ」
「…」
「…ベリクリーデ?」
船の中ではあんなに饒舌だったのに。
船が港に着くなり、ベリクリーデは黙り込んでしまっていた。
振り向くと、ベリクリーデは真っ青な顔をしていた。
「お、おい…!大丈夫か?」
「…」
何なんだ?何で何も言わないんだ?
まさか、この国に辿り着いた途端に、また何か変な気配を感じて、
「ベリクリーデ、どうした?何があっ、」
「…ふぇへっ」
「うわっ!大丈夫か!?」
ベリクリーデはスーツケースを手にしたまま、その場にコケッ、と転びかけた。
あぶなっ。
俺は咄嗟にベリクリーデの身体を抱き締め、何とか転倒は防いだ。
しかし、ベリクリーデはぐるぐると目を回していた。
ほ、本当に何なんだ…!?
「どうしたんだよ、ベリクリーデ。何が…!」
「…ふぇ〜…」
駄目だ。目がぐるぐる回ってるみたいで、目の焦点が合ってない。
これは…一体。
「ほら、しゃんと立て。転ぶんじゃない」
スーツケース持ってやるから。
「足元が…」
「は?」
「足元が…ぐらぐらするよ〜…」
「…」
「…右にゆらゆら〜…。左にゆらゆら〜…」
…何これ。船酔い?
…船から降りたのに?
あれか。ほら、エレベーターとか降りた直後ってさ。
床にしっかり足を着けてるはずなのに、足元がふわふわするように感じることって、ない?
あんな感じでさ。
今更、遅効性のように船酔いが襲い掛かってきたとでも?
「ベリクリーデ…。…お前、船酔いか?」
「…酔っ払ってないよ?…お酒、飲んでないもん」
「俺だって飲んでねぇよ…。そうじゃなくて、船酔い」
「…??」
こいつ、船酔いを知らないのか。
「船の中で、頭がふらふらしたり、吐き気を感じることって、なかったか?」
「…?あったよ?」
やっぱり船酔いじゃん。
なんてことだ。
馬鹿は船酔いにならないのかと思ってたら、全然そんなことはなかったらしい。


