…有り難いことに。
「ベリクリーデが行かなきゃいけないって言ってるんだ」と言うと。
シュニィは、それ以上しつこく、理由を聞いてこようとはしなかった。
ベリクリーデの直感が頼りになること、シュニィも分かってるんだろう。
「後のことは任せてください」と請け負ってくれた。
本当に、有り難い。
俺は良い上司に恵まれたよ。
そこで、俺とベリクリーデはすぐに、国を発つ準備を済ませ…。
いざ出かけようとしたところで、いつもの二人に声をかけられた。
「おーい、ジュリス、ベリクリーデちゃん」
「あ、キュレム…。ルイーシュ…」
「二人がハネムーンに出掛けると聞いて、見送りに来ましたよ」
…誰がハネムーンだよ。
「…??ジュリス、はねむーん、って何?お月さま?」
「…違うよ」
お前は知らなくて良いことだ。
「茶化してんじゃねぇぞ」
「で、実際何しに行くんだ?絶賛戦争してる国に」
あぁ…。普通に考えたら、狂気の沙汰だよな。
だけど…。
「ちょっと、クロティルダを探しにな」
「クロティルダ…。ジュリスさんの恋敵の天使ですか」
「誰が恋敵だ」
「いるんですか?キルディリア魔王国に」
「…ベリクリーデがそう言ってるから、多分、そうなんだと思う」
そこで何してるのかは知らないがな。
とにかく、まずは会って話をしなければ。
「成程…。まぁ、お二人なら大丈夫だとは思いますけど」
「気ぃつけろよ。で、ちゃんと帰ってこい。…天使も連れてな」
「あぁ…そのつもりだよ」
お前達に言われなくても。
今の俺の居場所は、ここ、ルーデュニア聖王国の聖魔騎士団だからな。
絶対に帰ってくるよ。…クロティルダも連れて。
「あいつには、カレーうどんの汁をつけられたシャツのクリーニング代を払ってもらわなきゃいけないからな。俺としても帰ってきてもらわないと困る」
と、キュレムは真顔で言った。
…何の話?
「あれは、半分くらいはキュレムさんの責任なのでは?」
「ふざけんな。勝手にカレーうどん注文したのはお前だろ。お前と天使で半々だ。折半しろ」
…なんか揉めてるみたいだけど、俺は行くぞ。
じゃあな。
…その後、俺とベリクリーデはキルディリア魔王国行きの客船に乗り込んだ。
奇しくもそのルートは、イーニシュフェルト魔導学院のシルナ・エインリーと羽久・グラスフィアが辿ったのと、同じルートだったのである。
ということを、この時の俺はまだ知らなかった…。
「ベリクリーデが行かなきゃいけないって言ってるんだ」と言うと。
シュニィは、それ以上しつこく、理由を聞いてこようとはしなかった。
ベリクリーデの直感が頼りになること、シュニィも分かってるんだろう。
「後のことは任せてください」と請け負ってくれた。
本当に、有り難い。
俺は良い上司に恵まれたよ。
そこで、俺とベリクリーデはすぐに、国を発つ準備を済ませ…。
いざ出かけようとしたところで、いつもの二人に声をかけられた。
「おーい、ジュリス、ベリクリーデちゃん」
「あ、キュレム…。ルイーシュ…」
「二人がハネムーンに出掛けると聞いて、見送りに来ましたよ」
…誰がハネムーンだよ。
「…??ジュリス、はねむーん、って何?お月さま?」
「…違うよ」
お前は知らなくて良いことだ。
「茶化してんじゃねぇぞ」
「で、実際何しに行くんだ?絶賛戦争してる国に」
あぁ…。普通に考えたら、狂気の沙汰だよな。
だけど…。
「ちょっと、クロティルダを探しにな」
「クロティルダ…。ジュリスさんの恋敵の天使ですか」
「誰が恋敵だ」
「いるんですか?キルディリア魔王国に」
「…ベリクリーデがそう言ってるから、多分、そうなんだと思う」
そこで何してるのかは知らないがな。
とにかく、まずは会って話をしなければ。
「成程…。まぁ、お二人なら大丈夫だとは思いますけど」
「気ぃつけろよ。で、ちゃんと帰ってこい。…天使も連れてな」
「あぁ…そのつもりだよ」
お前達に言われなくても。
今の俺の居場所は、ここ、ルーデュニア聖王国の聖魔騎士団だからな。
絶対に帰ってくるよ。…クロティルダも連れて。
「あいつには、カレーうどんの汁をつけられたシャツのクリーニング代を払ってもらわなきゃいけないからな。俺としても帰ってきてもらわないと困る」
と、キュレムは真顔で言った。
…何の話?
「あれは、半分くらいはキュレムさんの責任なのでは?」
「ふざけんな。勝手にカレーうどん注文したのはお前だろ。お前と天使で半々だ。折半しろ」
…なんか揉めてるみたいだけど、俺は行くぞ。
じゃあな。
…その後、俺とベリクリーデはキルディリア魔王国行きの客船に乗り込んだ。
奇しくもそのルートは、イーニシュフェルト魔導学院のシルナ・エインリーと羽久・グラスフィアが辿ったのと、同じルートだったのである。
ということを、この時の俺はまだ知らなかった…。


