「…」
俺は、じっとベリクリーデを見つめた。
…見た目には、まったく変化は見られないが…。
「…お前、ベリーシュ…じゃ、ないよな?」
「…?私はベリクリーデだよ?」
「…だよな」
違うよな。ベリーシュとは、気配が違う…。
ってことは、ちゃんとベリクリーデなのだ。
ベリクリーデが、「キルディリア魔王国に行く」と言っているのだ。
何を馬鹿なこと言ってんだ、と説教したりはしなかった。
だって、ベリクリーデが素直に俺の言うことを聞かないってことは。
それなりの理由があるのだ。…ベリクリーデが、どうしてもそう主張する理由が。
「…そこに何があるんだ?キルディリア魔王国に…」
「…んー…」
「分からないか?」
「…クロティルダを探しに行くの」
「…!」
…クロティルダ、だと?
「クロティルダ…。あのアホ天使、キルディリア魔王国にいるのか?」
「うん。…。…うん?…分かんない…」
ベリクリーデは、こてんと首を傾げた。
「でも、クロティルダがいる気がするの」
「…そうか…」
普通、「〜の気がするから」なんて不確かな理由で、戦時中の国に飛び込んだりしない。
だけど、ベリクリーデの直感がいつだって「本物」であることを、俺は長い付き合いで、よく知っている。
それに、あの天使とのことは、俺よりベリクリーデの方が詳しいに決まってるからな。
ベリクリーデがそう言うんなら、そうなんだろう。
…多分。
「だから、私、キルディリアに行く。クロティルダを探しに行く」
「…」
「…ジュリス、怒ってる?」
ベリクリーデは、心配そうに尋ねてきた。
「いや…。別に、怒っちゃいないけど…」
それよりも、俺は考えていたのだ。
どうやって、ベリクリーデが安全にキルディリア魔王国に行くことが出来るか、って。
…その答えは決まっている。
「…分かった。キルディリア魔王国に行くんだな」
「うん」
「それじゃ、俺も一緒に行くよ」
「…え」
これが、唯一ベリクリーデの安全を守る手段だ。
俺は、じっとベリクリーデを見つめた。
…見た目には、まったく変化は見られないが…。
「…お前、ベリーシュ…じゃ、ないよな?」
「…?私はベリクリーデだよ?」
「…だよな」
違うよな。ベリーシュとは、気配が違う…。
ってことは、ちゃんとベリクリーデなのだ。
ベリクリーデが、「キルディリア魔王国に行く」と言っているのだ。
何を馬鹿なこと言ってんだ、と説教したりはしなかった。
だって、ベリクリーデが素直に俺の言うことを聞かないってことは。
それなりの理由があるのだ。…ベリクリーデが、どうしてもそう主張する理由が。
「…そこに何があるんだ?キルディリア魔王国に…」
「…んー…」
「分からないか?」
「…クロティルダを探しに行くの」
「…!」
…クロティルダ、だと?
「クロティルダ…。あのアホ天使、キルディリア魔王国にいるのか?」
「うん。…。…うん?…分かんない…」
ベリクリーデは、こてんと首を傾げた。
「でも、クロティルダがいる気がするの」
「…そうか…」
普通、「〜の気がするから」なんて不確かな理由で、戦時中の国に飛び込んだりしない。
だけど、ベリクリーデの直感がいつだって「本物」であることを、俺は長い付き合いで、よく知っている。
それに、あの天使とのことは、俺よりベリクリーデの方が詳しいに決まってるからな。
ベリクリーデがそう言うんなら、そうなんだろう。
…多分。
「だから、私、キルディリアに行く。クロティルダを探しに行く」
「…」
「…ジュリス、怒ってる?」
ベリクリーデは、心配そうに尋ねてきた。
「いや…。別に、怒っちゃいないけど…」
それよりも、俺は考えていたのだ。
どうやって、ベリクリーデが安全にキルディリア魔王国に行くことが出来るか、って。
…その答えは決まっている。
「…分かった。キルディリア魔王国に行くんだな」
「うん」
「それじゃ、俺も一緒に行くよ」
「…え」
これが、唯一ベリクリーデの安全を守る手段だ。


