そんなに直接言われると、傷つく!私の心にヒビが入ります!

 その傷を癒すため、海くんの髪を触ることにした。

 髪を染めているから、硬そうに見えちゃうけど、実はすっごくサラサラでフワフワなんだよね。

 小さい子供の髪の毛みたいなんだから。



「やっぱり海くんの髪って、最高だ」

「変態のお前に言われても嬉しくない」

「変態変態って言わないでもらえます?」

「それは無理だな」



 悲しいな……。

 私は、海くんの事を褒めているのに。

 言い方がダメだったのなら、他の言い方にすれば良いってこと?



「海くん、すっごく、すっごく可愛いよ?」



 にっこりと笑って褒めると、彼はさっきよりも顔を真っ赤にさせた。

 もう、耳まで赤くて苺みたい。



「か、可愛くねーよ!」



 すごい力で私から離れ、頭を殴ってきた。



「ちょっと、痛いよ!レディーには優しくするものでしょ!?これ、地球の常識!」

「お前が女なら、ちゃんと優しくするかもな」

「それって、私が女じゃないって言い方だよね!?」



 それ、めちゃくちゃ傷つくんだけど!