私の放心状態を見てか、慌てて彼はフォローするも、時すでに遅し。
「き、気にしなくていいですよ」
必死に笑顔を作るも、多分顔は引き攣っていると思う。
だって、相手に申し訳なさそうな顔をさせているんだもん。
「見られたくなかたものなら、すみません。お詫びと言ってはなんですが、なにか助けになる事があるなら、なんでも言ってください」
「いや、別に大したことじゃないですし。本当、気にしないでください」
「いいえ、自分自身が許せないんです!」
遠慮をするものの、断固として譲れないらしい。
本当に大丈夫なんだけど、ここは一つ、甘えさせてもらう事にしようかな。
「じゃあ、一つだけ。お願いがあるんですけど」
「なんでもどうぞ!」
***



