私の放心状態を見てか、慌てて彼はフォローするも、時すでに遅し。



「き、気にしなくていいですよ」



 必死に笑顔を作るも、多分顔は引き攣っていると思う。

 だって、相手に申し訳なさそうな顔をさせているんだもん。



「見られたくなかたものなら、すみません。お詫びと言ってはなんですが、なにか助けになる事があるなら、なんでも言ってください」

「いや、別に大したことじゃないですし。本当、気にしないでください」

「いいえ、自分自身が許せないんです!」



 遠慮をするものの、断固として譲れないらしい。

 本当に大丈夫なんだけど、ここは一つ、甘えさせてもらう事にしようかな。



「じゃあ、一つだけ。お願いがあるんですけど」

「なんでもどうぞ!」




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