会社に着いた私にまたまた意外な事が待っていた
‘瀬戸さんちょっと‘
そう言って声をかけてきたのはこの春から異例の出世で課長に昇進した中本さんだった
前課長は定年退職で辞めていき、この春からまさかの中本さんの課長抜擢だった
小さい食品会社なので、おばさん達がまた騒いでいた
中本さんは元々大手の食品メーカーで営業をしていたすごい人だったらしい
‘中本さん爽やかな上に仕事が出来るなんて私狙っちゃおうかな‘
久美ちゃんが興奮気味に息巻いていた
‘久美ちゃん意欲的だね。頑張って‘あまり気のなさそうに返す私
‘夏樹さんは彼氏と順調だからいいですよね‘
久美ちゃんは口を尖らせて不満そうに言うのだった
そうでもないよ久美ちゃん
私はそう言い返したい気持ちになった
‘私ですか?何でしょう?‘
私は驚いたように聞き返した
「社長が呼んでるから、社長室に行ってくれる?」
‘社長室?何でですか?‘
私が驚いたように聞き返すと、‘それは行ってみれば分かるから‘嬉しそうに言う中本さん
ドアをノックし、‘失礼します‘と入ると、もうおん歳70歳になるであろう社長が待っていた
滅多に関わらない社長の呼び出しって何だろう?
まさかバイトクビ?!
それは困る
ここのバイトが生活の糧なのに
でも社長の言葉から出たのは意外な言葉だった
「瀬戸くんあのね、君来月から正社員にならない?」
「え?私が社員ですか?」
私はびっくりしすぎて声が裏返ってしまう
「そう。瀬戸くんは勤務態度も真面目だし、ここでやって三年になるでしょ?経験も申し分ないし、何より中本くんが君を押していてね。正規雇用になったら時間は拘束されるけど、今とやる事もあまり変わらないし、こんな小さな会社だから本俸は安いけど、正社員の方が賞与はあるし、保証もあるから、君にとってもいいんじゃないかと思ってね」
社長は淡々と喋るが、私の頭の中は真っ白だった
「返事は来週まででいいから、よくよく考えて返事をくれたらいいから」
‘じゃあそう言う事でね‘と社長が言うので、私はろくに返事もできずに‘失礼しました‘と言って社長室を後にした
‘瀬戸さんちょっと‘
そう言って声をかけてきたのはこの春から異例の出世で課長に昇進した中本さんだった
前課長は定年退職で辞めていき、この春からまさかの中本さんの課長抜擢だった
小さい食品会社なので、おばさん達がまた騒いでいた
中本さんは元々大手の食品メーカーで営業をしていたすごい人だったらしい
‘中本さん爽やかな上に仕事が出来るなんて私狙っちゃおうかな‘
久美ちゃんが興奮気味に息巻いていた
‘久美ちゃん意欲的だね。頑張って‘あまり気のなさそうに返す私
‘夏樹さんは彼氏と順調だからいいですよね‘
久美ちゃんは口を尖らせて不満そうに言うのだった
そうでもないよ久美ちゃん
私はそう言い返したい気持ちになった
‘私ですか?何でしょう?‘
私は驚いたように聞き返した
「社長が呼んでるから、社長室に行ってくれる?」
‘社長室?何でですか?‘
私が驚いたように聞き返すと、‘それは行ってみれば分かるから‘嬉しそうに言う中本さん
ドアをノックし、‘失礼します‘と入ると、もうおん歳70歳になるであろう社長が待っていた
滅多に関わらない社長の呼び出しって何だろう?
まさかバイトクビ?!
それは困る
ここのバイトが生活の糧なのに
でも社長の言葉から出たのは意外な言葉だった
「瀬戸くんあのね、君来月から正社員にならない?」
「え?私が社員ですか?」
私はびっくりしすぎて声が裏返ってしまう
「そう。瀬戸くんは勤務態度も真面目だし、ここでやって三年になるでしょ?経験も申し分ないし、何より中本くんが君を押していてね。正規雇用になったら時間は拘束されるけど、今とやる事もあまり変わらないし、こんな小さな会社だから本俸は安いけど、正社員の方が賞与はあるし、保証もあるから、君にとってもいいんじゃないかと思ってね」
社長は淡々と喋るが、私の頭の中は真っ白だった
「返事は来週まででいいから、よくよく考えて返事をくれたらいいから」
‘じゃあそう言う事でね‘と社長が言うので、私はろくに返事もできずに‘失礼しました‘と言って社長室を後にした



