モデルなんてできません

家に帰ると、京介くんが待っていた

‘家の実家家族がいきなり押しかけてごめんなさい。京介くんに色々聞いちゃって。嫌な思いさせてごめん。‘
私は第一声で謝った

‘まあ急でびっくりしたけど、一度は会わなきゃと思ってたし。挨拶できて良かったよ‘と京介くんは神対応だ
‘でも、、‘と言ってまた口を開いた
‘俺の事何も伝えてなかったのはちょっとショックだった‘
と少し不満気だ

‘ごめん。家の親古い体質だから、若い子と暮らしてるとか言ったら絶対に連れてこいって言われるから、京介くんに迷惑がかかると思って言えなかった‘
私は正直に謝った

‘俺だって言ってくれたら挨拶くらいしたのに。夏樹は俺の事信用してないんだね‘
とまたまた不満気だ
‘信用してないわけじゃないけど、京介くんにそこまで要求するのは悪いと思って言えませんでした。家の実家家族に挨拶してくれて有難う‘
私は素直な気持ちを伝えてみた

‘夏樹は俺に気を使いすぎだよ。いい加減一緒に暮らしてるんだから、無用な気遣いとかやめてください‘
‘それが夏樹のいいところだけど‘と京介くんは付け加えて言ってくれた

‘分かった。なるべく気を遣わないようにします‘
私は笑顔で答えた

‘でも一目惚れとか、結婚するとか、嘘でもよく言えたね‘
‘京介くん機転ききすぎ‘と何気なく言ってみたら、‘別に機転とかきかせてないし。全部本当だから‘と言われ、‘えっ!?‘と驚いて赤くなる私だった

本当に有難う
少しだけど、京介くんと結婚とかあるのかもって未来が見えた気がしたよ

でもそんな私達に、更なる試練が訪れるのだった