モデルなんてできません

それから少しして、‘今日は友達の所に泊まるから。心配しないで‘と京介くんから連絡がきた

私最悪だ
知沙さんといるのを見てただ単にヤキモチを妬いていただけなのに、つい当たってしまった
京介くん帰ってこなかったらどうしよう?
私は涙が出てきてしまった

いたたまれなくなって泣いて久美ちゃんに連絡する私
久美ちゃんは‘夏樹さんどうしたんですか?‘と忙しいのに話を聞いてくれた

久美ちゃんは一通り話を聞いた後、‘夏樹さんは何も悪くないですよ‘と私を宥めてくれた
‘でも私京介くんに酷いこと言っちゃった‘
と泣いて話す私
‘彼氏さんにもたまにはお灸が必要ですよ。彼氏さん夏樹さんに甘えすぎですから‘
とやっぱり私の味方をしてくれる久美ちゃん
‘大丈夫。明日になったら帰ってきますよ‘と言って慰められてしまった
電話を切る時に‘でも夏樹さんが怒るなんて珍しいですね。元旦那とも5年間いてもほぼ喧嘩なんてしなかったって言ってたのに‘ と付け加えて言われた
‘そうだね。自分でもびっくりだよ‘と言うと、‘それだけ自分が出せるんですね‘と諭すように言う久美ちゃん
‘喧嘩するほど仲がいいっていうから、帰ったらお互い正直に腹を割って話したらいかがですか?‘
とまるで年長者のように言われた
さすが久美ちゃん。経験値豊富だ

‘うん。分かった。ありがとう久美ちゃん‘と言って私は電話を切った


...........

次の日
私が家に帰ると、京介くんはまだいなかった
‘仕事だよね‘と待つことにした 

会社で久美ちゃんに‘頑張れ‘と応援された私
すると‘ただいま‘と言って京介くんが帰ってきた

‘おかえり‘と申し訳なさそうに言う私
‘昨日はごめん。言い過ぎました‘と私は第一声で謝罪した
「俺もごめん。夏樹がどう思うか全然考えてなかった」と言って謝られてしまった

‘昨日どこにいたの?‘と私が聞くと、‘大学時代の友達の所‘と答える京介くん

シーンと2人で沈黙してしまい、少し気まずい雰囲気が流れる
私は耐えられなくなって、‘わたし‘と本音を話すことにした

‘私知沙さんにヤキモチを妬きまして、それで京介くんにあたってしまいました。2人がお似合いだから、私といるより京介くんはいいんじゃないかと落ち込んでしまいまして、、‘
私は正直に言ってみた