モデルなんてできません

私が料理を作っている間和気藹々と話す2人
2人の話している様子は何ともお似合いだ

2人並んでいると正に美の黄金比
京介くんといい、和歌さんといい、知沙さんといい、京介くんの周りには美しかいないなと改めて納得する
私なんてまるで芋みたいなものなのに、なぜに私は声をかけられたんだろう？
私は改めて自分が京介くんと釣り合ってないことを実感するのだった

結局知沙さんのリクエストでお味噌汁と焼き魚とご飯という何とも地味な純和食を作ることになった
‘そんな物でいいんですか？‘と言ったけど、日本に帰ったらミソスープが食べたいと言う知沙さんのたっての希望で、私はお味噌汁を作ることになった

豆腐とワカメという何ともオーソドックスなお味噌汁を作った私
‘どうでしょう？‘と自信なさげに差し出してみた

‘美味しい。今まで食べたミソスープの中でNo. 1よ‘と知沙さんは大層私が作ったお味噌汁を喜んでくれた

ご飯を食べ終えた知沙さん
‘今日はもう帰るわ。夏樹ありがとう。夏樹のご飯デリシャスとっても美味しかったわ‘
と言ってまた私のほっぺにチューをした

そのグローバルな感覚に驚くことばっかりだけど、知沙さんがいい人だってことは十分に伝わってくるのだった

‘まだあと1週間は日本に滞在するから、京介また連絡してね‘と言って、‘夏樹もバーイ。またねー‘と言って知沙さんは帰って行った