モデルなんてできません

ブティックには普段見たことがないような服がたくさん並んでいた
‘こんな服着たことないよ、凄い高そうな服ばっかり‘
私は普段見たこともないような服の品々に尻込みしてしまう
値札を見ると‘いつも私が見てる服屋さんと0が一桁違ってる‘
私は驚くばかりだった

‘いらっしゃいませ‘
上品そうな店員さんが寄ってきて私たちに挨拶する

「この子に似合うニットをお願い」
和歌さんは慣れたように店員さんにニットを選んでと注文する

店員さんは「分かりました。佐久屋様」とお辞儀をした

ん?佐久屋?
佐久屋って京介くんと同じ名字?
ん?和歌さんてもしかして?

「あの〜?和歌さんてもしかして京介くんの?...」

「そうよ。気づいちゃった?姉なの」
和歌さんはバレた?と言う顔してこちらを見た

「はぁ、あね?て、、え〜」
私は驚きの声が思わず漏れてしまった

そんな様子を見て和歌さんはクスッと笑った

「ごめんなさいね。黙ってて!姉弟って言っても京介と私は腹違いなの」

「⁇そうなんですか?和歌さんと京介くんあんなに似てるのに⁈」
 
「よく言われるわ。私達は父親似なの。」
お父さんも自信満々で強引な人なのかな?とちょっと思ったが、それは言わない事にした