モデルなんてできません

食品会社のバイトを辞めた私は、担当の編集さんに頼み込んで、小さいウェブチラシのコラムの仕事をもらったり、電子漫画の原作を書く仕事をもらったりして、何とか書く仕事で頑張って暮らしている
小説も前より書き溜めて、新人賞を狙っているが、いつも選考で落ちてはまた挑戦しを繰り返し、諦めずに頑張っている
はっきり言って生活は前よりも苦しいが、1人だからいいやと言い聞かせ、ある意味気楽に暮らしている
前にも増して部屋に篭り、滅多に外に出なくなった私
久美ちゃんから‘夏樹さんが今も奇跡的に1人でいるのは、壊滅的に外に出ないからです。逆を言えば、夏樹さんは外にでたら絶対に男の人が放っておきませんからね‘
とよくわからない事を言われたが、確かに最近の私はたまに買い物に行くくらいで、全く外に出ていない
もう少しで自他共に認める引き篭もり認定確定だ
別に誰かと出会いたいという願望もないし、また新たに男の人と付き合いたいという意欲も元気もない

あれから京介くんからの連絡は何もない
この一年半音信不通状態で、何の音沙汰もない
別れたのだから当然と言えば当然だが、こんなに放っておかれて、まだ心のどこかで待ってる私って何なんだろう?と自分が滑稽に思えて仕方なくなる
‘京介くん待ってたら私おばあちゃんになっちゃうよ‘
たまにポツリと口にだすと自分が更に悲しくなる
‘待っててっていつまで待てばいいの?‘
先の見えない不安にかられながら、思う事をやめられない自分に苛立ちを感じるのだった
久美ちゃんには‘そんな元彼もう忘れて、新しい出会いを求めましょうよ‘といつも諭すように言われ、‘分かってる。京介くんはアメリカ美女と宜しくやってて、私のことなんてもう忘れちゃってる‘
そう頭では分かっているのに、次に踏み込めない自分がいた