教室を出て、真っすぐに屋上へ向かった。

あんな捨てゼリフみたいな事言っておいて、いまさら教室戻れるわけがない。

ちょうどいい風が吹くから、頭を冷やすにはもってこいの場所だ。

にしても…なんであんな告白っぽい事言ったかな〜俺。

なんて考えているうちに、チャイムが聞こえた。

…サボっちまった。
まぁ、笹倉に会いづらいしな…。

「あ〜あ、俺らしくね〜な」
そんな大きな独り言をつぶやいた。



―この気持ちの正体がわかるのは、あと少し…―