…と決意したはいいが、いきなり「あいつタイプ?」なんて聞けるわけがない。

「あのさ!笹倉は…あ〜ゆ〜教師、どう思う…?」

…これが、やっとの質問だった…。

「あ〜ゆ〜教師って…藤堂先生のこと?」

俺の質問にキョトンとした顔を見せた笹倉。

突然そんなことを聞かれるんだもんな…

そして質問の答えは…

「私?…まず、年が近い人希望してるからな〜。パスかも。」

と、返ってきた。

…正直、ほっとしていた自分がいた。…いや、なんでほっとしてんだ!?

その時、笹倉と仲がいい田山が、俺に思いがけない話をふってきた。

「…まさか智也、舞の事気になるとか!?」

核心を突かれた…。自分が1番気になってることを…。

「…まったく気にしてないわけじゃない…。」

今の自分に言えることはそれだけだった。

少なくとも、それは事実だった。