春の晴れた空。久しぶりの学校にワクワクしていた。

今日は始業式で、友達と会うのを楽しみにしながら学校に来た。

クラスに入り友達にあいさつを済ませ、席に着いた時、後ろから声が聞こえた。


「舞、久しぶり!」


私の一番の親友、田山美香。しっかりしていて、と〜っても頼りになるんだ!!


「久しぶり〜!会いたかったよ〜。」

「気持ち悪いっ!!」


感動の再会っぽく抱き付こうとしたら、親友に避けられた。…いつものことだけど。


「それより、あんたの愛しの…」

「わぁ〜!!!」


美香の言葉をかき消すように、私はわざとらしく叫んで話をまわりに聞こえないようにした。
なぜかっていうと…


「笹倉はいつ会っても変わらないな。」

「智也!」


突然声をかけてきたのは『岡田智也』。私の…片思いの人。