「じゃあ…」
ニャンくんが戻っていった。
私はまだ立ち止まったままだった。友だちとして、か…。こうなることも考えてはいたけど、実際になってしまうと、悲しいものだな。
ちょっとしてから、見守っていたリンもも、妹が駆けよってきた。
「ねえ、どうだった?!」
目を輝かせたももが聞いてくる。
みんなに心配してほしくないから、なんとか作った笑顔で
「ダメだったよ、アハハ。」
と言った。できるだけ明るい声で言った。
けどみんなは、心配してくれちゃって…。
「え、そうなの?だいじょうぶ?」
ともも。
「そういう時もある!元気出して!」
と妹。
リンルンだけが黙っていた。そしてしばらくみんなで立っていた時、突然リンルンがしゃべりだした。
「ねえ、どんなフラれ方したの?」
「えっと…友だちとして好きって。」
「それじゃあ、まだ可能性はあるよ!友だち以上になるかも!」
「…そうかなあ…?」
「もうすぐ夏祭りあるし!誘ってみたら?今は友だちとしてかもだけど、これから変わるかもよ!」