「ふうん。別にあたしは何とも?」
ちょっとだけ嬉しくなった気もした。あたしのは嘘だけど、恥ずかしくてホントのことは言えるワケない。
「そーいやさ、今日は1人で食べてんだねー気分?」
そんな何でもない姉の一言がぐさっと刺さった。そうしたらなんかすごい頭痛がしてきて、なんか泣いていた。その様子のあたしを見て、3人はすごい心配していた。
気がつくと、あたしはベットにいた。側には心配そうなカオのお姉ちゃんがいた。あたしが起き上がると、お姉ちゃんは笑顔になった。
「良かった…!!あの後倒れちゃって、急いで家まで運んだの。」
と説明してくれた。
「そっか。」
としか言えなかった。
もっと何か言いたいのに、コトバが出てこない。
「どうしたの?体調悪かったの?」
心配しながらお姉ちゃんが聞いてきた。
「さっきのお姉ちゃんのコトバ!」
「へ?」
お姉ちゃんはキョトンとしていた。
「あたし、スポーツとかの話しかしないからつまんないって、友だちと食べなくなって。1人が本当はイヤなのに、1人で食べてたの。そんなこと、思い出しちゃって!」
と早口で言ってみた。
「そっか。そうだったんだね。」
そう言うとお姉ちゃんはぎゅっとしてくれた。
「スポーツにしか興味がないのってヘン?」
と震えた声で言うと、
「ううん。そんなことない。」
ってしっかりした声で力強く言ってくれた。