4人席に座ってつくえにぐったりとしていると、誰かが来た。あれは…。
お姉ちゃん!?友だち2人と来ていた。あたしは思わず隠れてしまった。
何か恥ずいじゃん…。でも…。
「や、来てたんだね。」
とお姉ちゃんが話しかけてきた。
「やめてよ。話しかけないで。」
何となく友だちの前で恥ずかしくて、そっけなくしてしまった。
「はじめまして。たまですっ。」
小学生くらいで髪が黄色い子が話しかけてきた。
「あ…うん…ってか髪染めちゃダメでしょ。」
と指摘してみると
「これ地毛です。」
ともじもじしながら言った。
は?
「は?」
思ったことが思わず口から出てしまった。
「はとか言うんじゃない。地毛なの!」
とお姉ちゃんに怒られ、でも逆ギレするのはちょっとちがう気がして
「そうなんだ…。」
と答えた。
「一緒食べていい?」
とお姉ちゃんがにっこりしながら聞いてきた。ダメと言ったらケンカになりそうだし、
「いいよ。」
と言うしかなかった。あたしの隣にお姉ちゃん、正面に友だち2人が座った。
「どれがオススメ?」
ここは食堂歴1ヶ月のあたしの出番!
「えっと、これは定番でしょ?あとコレもおいしーし、あっこれもー…。」
猛スピードでベラベラしゃべってしまって、恥ずかしくなったあたしを見て、お姉ちゃんは
「ふふ。」
と笑った。
「何よ?」
ニラんでやると
「じゃあそれ全部頼む!さすが妹!」
と言われたので、何も言えなかった。
「久しぶりだねー一緒食べんの。」
さり気なくそう言った。
「ね。ちょっと寂しかったなあ、1人。1人好きなのにね。」
とお姉ちゃんは笑っていた。