パフとゆる生活

朝からもかとピーチエンジェルはワクワクしていた。
 今日は、お友だちのことはといちごがお泊まりに来るからだ。
 そわそわしていると、ピンポーンと鳴った。
 ももさんが出ると、ことはといちごがいた。
 ことははふわふわのピンクのロングコートを着ていて、いちごもマフラーを巻いていた。
 もかが「ふたりともかわいいね!」と言うと、お互い照れていた。

 まずふたりをもかの部屋に連れていった。

 もかのソファーに座ると、ことはがリュックから物を出しはじめた。

 着替えに、歯ブラシ、遊ぶものに、スマホ。
 出しおえると、もかとことはは遊ぶことにした。
 ピーチエンジェルはいちごと遊んだ。
 ゲームをしたり、おしゃべりしたり、楽しい時が過ぎていった。

 あっという間に、お昼の12時になった。
 ももさんに呼ばれ、ふたりはリビングに向かった。

 お昼ごはんはパスタとパンだった。
 もかはトマトソースのパスタは苦手だが、たらこなら食べられるのだ。
 ことははトマトソースのパスタが好きらしいので、ちょうどよかった。

 お昼をおえると、また部屋に戻り、ゲームした。
 今しているのは、「おまめ」というゲームで、おまめという生き物でバトルしているところ。
 今回ももかが負けた。
「強いね〜」
 ともかが言うと、ことはは嬉しそうにした。

 一方でピーチエンジェルたちは…
 お昼寝中だった。

「うわあああ、かわいいい!!」
 寝ている姿を見て、もかがメロメロしていると、ことはがしーっとした。
 もかは慌てて口をつぐんだ。

 ピーチエンジェルといちごはくっついて、もちもちしながら寝ていた。
 思わずもかは写真を撮りたくなった。

 と、もかたちも眠くなった。

 気がついてもかが目を覚ますと、もう3時だった。おやつの時間だ。
 ももさんが呼びに来て、もかはことはとピーチエンジェルたちを起こすと、一しょにリビングへ行った。
 リビングに着くと、おかしのいい香りがした。
 テーブルにはおいしそうなクッキーや、ラスク、グミなどがあった。
 2人は目を輝かせて、パクパク食べた。
 ピーチエンジェルといちごも、小さいサイズのおかしを、もぐもぐしていた。
 その姿といったら、愛くるしくてたまらないもので、もかは釘付けになっていた。
 頬張ると両方のほっぺたが膨らみ、まあかわいい。

 ことはも我がパフにメロメロだった。
 あっという間に食べおえると、食休憩をし、おふろへ入った。

 ことはが持ってきたタオルがかわいくて、もかはいいなあと思った。

 おふろから上がると、ことはの肌のお手入れタイムが始まった。
 まだもかは何もしないので、先に髪を乾かしていた。
 また、ことはは髪のお手入れもしていた。
 色々してからこそ、いつものふわふわな髪の毛ができあがるんだなあ、ともかは感心した。

 その後は夜ごはんまで自由時間。
 ゲームしたり、しゃべったりした。
 ももさんの呼びかけで、2人とピーチエンジェルたちはリビングに向かった。
 夜ごはんはグラタンと野菜スープだった。
 野菜スープの野菜は、自分で育てている野菜らしい。
 もかもたまに手伝っている。(水やりや畑仕事、野菜を採ってくるなど)
 おいしくて、あっという間に食べおわった。
 部屋に戻ると、また自由時間。


 寝る時間になると、パジャマに着替えた。
 ことはのパジャマはピンクで、ヒラヒラのレースとリボンがついていて、かわいかった。
「そのパジャマかわいいね。似合う。」
 ともかが言うと、嬉しそうに言った。
「ありがとう。いちごとオソロなの。」
 そう言い、いちごをもかに見せた。
 いちごは、もちもちボディに、全く同じ服を着ていた。
 そのかわいさといったら。かわいいもの好きなもかは、大興奮だった。
「パフ用の服って売ってるの?」
 もかが聞くと、ことはがうん、と答えた。
「手作り服屋のmoriに行けばあるよ。」
 手作り服屋moriとは、自然に紛れてぽつんとある、小さな小屋の服屋だった。
「今度一しょ行こう。」
 もかは今から楽しみになった。
 そして、服を着るピーチエンジェルを想像すると、かわいすぎるに違いなかった。

 丸太のベットにふとんを敷くと、2人とパフたちが入った。中は暖かかった。

 2人は疲れていたのか、あっという間に寝てしまった。

 ももさんが2人の様子を見にくる頃には、2人はすっかり寝ていた。
「おやすみなさい。」
 と言い、ももさんは部屋を出て行った。