そんな一通りの挨拶が終わったので、ベッキーさんが話し出した。
「今日はペンデルトン邸ではなく、こちらにお呼びだてしたのは、ルディア夫人や会長のお耳に入れるかどうかは、一旦ザカリーさんにお預けした方が良い事案だと思ったからです」
「つまり、妻や父が知らない方がいい話になる?」
「それと……多分、フィニアスさんご自身も」
いつもは明快な物言いのベッキーさんなのに。
その奥歯に物が挟まった様な感じは、わたし達3人に不安を抱かせた。
「時間もあまり無いので、手短に話しますね」
これはメイトリクスの自供である、と前置きをして、ベッキーさんは今回の事の顛末を話し出した。
ヨエル・フラウ逮捕の余波で、魔法学院から逃亡したメイトリクスは、国外へ逃げるため、変身魔法を使い資金稼ぎの小さな悪事に手を染めた。
そんな彼に伝手を辿って声をかけてきたのが、アイリーン・シーバスで、変身魔法が得意なら簡単な仕事だから、と紹介された依頼人がカレラ・アボットだった。
「カレラが? ……あいつの方から? そんな……」
わたしの目の前に座っているペンデルトン氏が立ち上がり、また腰を下ろした。
思わず身体が動いたのだろう。
「今日はペンデルトン邸ではなく、こちらにお呼びだてしたのは、ルディア夫人や会長のお耳に入れるかどうかは、一旦ザカリーさんにお預けした方が良い事案だと思ったからです」
「つまり、妻や父が知らない方がいい話になる?」
「それと……多分、フィニアスさんご自身も」
いつもは明快な物言いのベッキーさんなのに。
その奥歯に物が挟まった様な感じは、わたし達3人に不安を抱かせた。
「時間もあまり無いので、手短に話しますね」
これはメイトリクスの自供である、と前置きをして、ベッキーさんは今回の事の顛末を話し出した。
ヨエル・フラウ逮捕の余波で、魔法学院から逃亡したメイトリクスは、国外へ逃げるため、変身魔法を使い資金稼ぎの小さな悪事に手を染めた。
そんな彼に伝手を辿って声をかけてきたのが、アイリーン・シーバスで、変身魔法が得意なら簡単な仕事だから、と紹介された依頼人がカレラ・アボットだった。
「カレラが? ……あいつの方から? そんな……」
わたしの目の前に座っているペンデルトン氏が立ち上がり、また腰を下ろした。
思わず身体が動いたのだろう。



