魔法学院からのメイトリクス捕縛要請のきっかけになったトレーシー・マーロウの身元は徹底的に調べられて、その身分証は外務省が作成した架空の物だという事も、それを持ち出したのがモーリス卿だという事も即時にバレて……
妹のダニエルに繋がるのも時間の問題だ。
そうなれば、ダニエルもまた『マッカーシーの役割』を求められて、その人生を国に捧げなくっちゃならない。
それを避けるために、ダニエルの父と兄は彼女を『無能』と届けていたのに、彼女の人生は変わってしまう……俺はこの責任をどう取ればいい?
「フィン、まだそこに居るのかしら?
今までの事を教えてくれたら嬉しいけれど、それは追々にね。
貴方も疲れているでしょう?
夕食まで部屋でゆっくり休んでね」
この場に俺が居るのか、居ないのか。
それも分からない母が明後日の方を向いて、遠慮がちに俺に声を掛ける。
そんな見当違いの母に対しての申し訳なさに、胸が詰まる。
母さん、俺はそっちじゃなくて、すぐ隣に居るよ。
寝込む位に心配掛けたのに、無事な姿を見せられなくて、ごめんなさい。
今日はもう何処にも行きません。
肩を抱きたくても、俺の手は母に届かない。
妹のダニエルに繋がるのも時間の問題だ。
そうなれば、ダニエルもまた『マッカーシーの役割』を求められて、その人生を国に捧げなくっちゃならない。
それを避けるために、ダニエルの父と兄は彼女を『無能』と届けていたのに、彼女の人生は変わってしまう……俺はこの責任をどう取ればいい?
「フィン、まだそこに居るのかしら?
今までの事を教えてくれたら嬉しいけれど、それは追々にね。
貴方も疲れているでしょう?
夕食まで部屋でゆっくり休んでね」
この場に俺が居るのか、居ないのか。
それも分からない母が明後日の方を向いて、遠慮がちに俺に声を掛ける。
そんな見当違いの母に対しての申し訳なさに、胸が詰まる。
母さん、俺はそっちじゃなくて、すぐ隣に居るよ。
寝込む位に心配掛けたのに、無事な姿を見せられなくて、ごめんなさい。
今日はもう何処にも行きません。
肩を抱きたくても、俺の手は母に届かない。



