その可能性を考えて、ぞっとしたわたしの肩を、早く聞けとばかりにフィンがつつく。
「あの……さっきのフィニアス・ペンデルトンの話だけど。
……ステラは彼と親しかったの?」
「んー、会えば話をするくらいだけどね。
学部は違うけど、フィニアスとは友達だから」
その答えを聞いたフィンは、またわたしの耳元に顔を寄せて囁いた。
「嘘だよ、今日初めて、この人に会ったんだ。
本人を目の前にして、どうして嘘をつくんだろうね?
僕の友人達は皆、僕をフィニアスではなくフィンと呼ぶ」
「……」
わたしはフィンにもステラにも、何と言えばいいのか分からなくて。
残したままの食べていなかったハムサンドを無意識に手に取った。
サラダしか食べていなかったから空腹のはずなのに、美味しくない。
もそもそと食べ始めたわたしに、一瞬の優しい表情を見せて。
可愛い嘘をつくステラが立ち上がった。
「そろそろ、わたし行くね。
まだ時間残ってるから、昼食はちゃんと残さず食べなきゃ、駄目よ?
じゃあ、休み明けにまた会おうね」
「あ、うん……ステラも連休楽しんで。
荷物を見ててくれてありがとね」
何も知らないステラは手を振って、わたしと(見えない)フィンを置いて行ってしまった。
「あの……さっきのフィニアス・ペンデルトンの話だけど。
……ステラは彼と親しかったの?」
「んー、会えば話をするくらいだけどね。
学部は違うけど、フィニアスとは友達だから」
その答えを聞いたフィンは、またわたしの耳元に顔を寄せて囁いた。
「嘘だよ、今日初めて、この人に会ったんだ。
本人を目の前にして、どうして嘘をつくんだろうね?
僕の友人達は皆、僕をフィニアスではなくフィンと呼ぶ」
「……」
わたしはフィンにもステラにも、何と言えばいいのか分からなくて。
残したままの食べていなかったハムサンドを無意識に手に取った。
サラダしか食べていなかったから空腹のはずなのに、美味しくない。
もそもそと食べ始めたわたしに、一瞬の優しい表情を見せて。
可愛い嘘をつくステラが立ち上がった。
「そろそろ、わたし行くね。
まだ時間残ってるから、昼食はちゃんと残さず食べなきゃ、駄目よ?
じゃあ、休み明けにまた会おうね」
「あ、うん……ステラも連休楽しんで。
荷物を見ててくれてありがとね」
何も知らないステラは手を振って、わたしと(見えない)フィンを置いて行ってしまった。



