「なら、わたしもダニエルでいいから。
えーと、少しだけでいいので、一緒に来て貰えないかな?
噂とか、ちょっと軽薄に聞こえたかもしれないけれど、わたしの友人は貴方のご実家のホテル関係者と付き合ってるの。
それで、その方が貴方が行方不明だって心配されているみたいなので、とりあえず顔を見せてあげたら、彼氏も安心するかな、って」
「……つまり、現状では僕が行方不明って事になってるんだよね。
友達の彼氏の、そのホテル関係者の名前は知ってる?」
行方不明って事になってる?
彼の言い方が、何だか……変じゃない?
ステラの恋人の名前を聞かれて、勝手に話していいのか判断出来なかったけれど。
フィンは愛想がいいのに、どうしてかステラに会うのを躊躇しているように感じたので、ロジャー・アボットの事を教えたら、会う気になるかも知れないと思った。
第一、ホテルペンデルトンみたいな有名ホテルには、多数の従業員が居るだろうから、ロジャーの名前を出しても、まだ学生のフィンがロジャーを特定出来ない可能性の方が高いし。
それによくよく考えてみれば、いくら愛想が良くったって、人気者の御曹司が初対面の女に構内であろうと、のこのこ付いて行く訳がない。
『わたしの事なんて、そんなに用心なさらなくても大丈夫ですよ、これからも必要以上に馴れ馴れしくしません、他意はありません』と言う意味も込めて、手持ちのカードは隠さない事にして、少し言葉遣いも改めた。
「所属先は覚えていないんですが、彼の名前はロジャー・アボットです」
えーと、少しだけでいいので、一緒に来て貰えないかな?
噂とか、ちょっと軽薄に聞こえたかもしれないけれど、わたしの友人は貴方のご実家のホテル関係者と付き合ってるの。
それで、その方が貴方が行方不明だって心配されているみたいなので、とりあえず顔を見せてあげたら、彼氏も安心するかな、って」
「……つまり、現状では僕が行方不明って事になってるんだよね。
友達の彼氏の、そのホテル関係者の名前は知ってる?」
行方不明って事になってる?
彼の言い方が、何だか……変じゃない?
ステラの恋人の名前を聞かれて、勝手に話していいのか判断出来なかったけれど。
フィンは愛想がいいのに、どうしてかステラに会うのを躊躇しているように感じたので、ロジャー・アボットの事を教えたら、会う気になるかも知れないと思った。
第一、ホテルペンデルトンみたいな有名ホテルには、多数の従業員が居るだろうから、ロジャーの名前を出しても、まだ学生のフィンがロジャーを特定出来ない可能性の方が高いし。
それによくよく考えてみれば、いくら愛想が良くったって、人気者の御曹司が初対面の女に構内であろうと、のこのこ付いて行く訳がない。
『わたしの事なんて、そんなに用心なさらなくても大丈夫ですよ、これからも必要以上に馴れ馴れしくしません、他意はありません』と言う意味も込めて、手持ちのカードは隠さない事にして、少し言葉遣いも改めた。
「所属先は覚えていないんですが、彼の名前はロジャー・アボットです」



