一直線に4匹は進みました。
すると、突然目の前に小さな光が現れました。
その光は、一直線に進んでいきます。
「きっと、追ってみたら何かあるかもしれない。」
コーンの言葉に3匹はうなずき、光についていくことにしました。
しばらくまっすぐ進みました。
突然、右方向へ光は移動しました。
慌てて、4匹も右へと移りました。
しばらく右をまっすぐ進みました。
また突然、光は左へと移動しました。
突然なので4匹はすこし遅れをとり、左へと移りました。
まだ泳ぎ慣れていない3匹は、そろそろ限界がきていました。
と、その時、急に光は止まりました。そして、海もおわり、陸へ出ました。
3匹は、陸へ上がると、息を整えました。
いくら水タイプになって息ができても、初めてのことだったし、体力を使うので、息が苦しくなったのです。
お母さんは、全然平気そうでした。びっくりして見ている3匹に、
「しんぴの森からあの草地まで、海を潜って渡ったのでね。」
とお母さんは得意そうに言いました。
そしてもう数少なく実を食べ、地に横たわって、眠りました。
朝日で、3匹は目を覚ましました。もうお母さんは起きていました。
もう朝食の準備をしていました。起きあがった3匹は、同時におなかが鳴りました。
それに、思わず4匹は笑ってしまいました。
お母さんが用意してくれていた朝食を済ませると、陸の探索に出かけました。
そして、4匹ははっとしました。昨日は疲れすぎていましたので、気がつかなかったのかもしれません。すっごく寒くて、地は真っ白なのです。探索しているうち、寒さはどんどん増してきました。何も着ていない4匹は、ブルブルと体を震わせました。そんな中で、4匹はココがコーオール山ではないかと、思いました。
名前からすると、凍るほど寒くなってしまうのかもしれません。だんだんと気温が下がっていることに気がついたわかるは、もしや、最後には、凍ってしまうほど…と恐ろしいことを考えていました。
でも、ユニやコーンは、寒さよりも、景色に気をとられていました。しんぴの森に見た目の変化や気温の変化がないので、2匹にとって新鮮でした。真っ白い世界を、4匹は寒さに耐えながら、何とか進みました。
と、その時、たくさんの木の間から、白い何かがみえました。コーンは気になって、ワザで空中に上がり、白いものへ近よってみました。そして、それを近くでみると、息をのんでしまいました。なんと、真っ白いお城だったのです!あまりの美しさに、コーンは釘づけになっていました。ユニが体を揺すっても、全く気がつきません。しばらくして、コーンはあそこへ行ってみたいと思いました。ユニがいることにも気づかず、コーンは城の方へ吸いよせられていきました。それを間近で見ていたユニは、びっくりして叫びました。何事かと、探索していたお母さんとわかるが駆けよってきました。その間も、コーンは操られるようにして、城の方へと進んでいきます。
ユニは下にいるお母さんやわかるの元へ降りると、今起こったことを伝えました。2匹はびっくりしていました。
「まあ、吸いよせられるようにですって!」
悲鳴に近い声でお母さんが言いました。
「そうなの。わたしがコーンの体を揺すっても、ずっとその城を眺めていて…。」
と言いかけて、ユニは突然ワザを使い、空中へ飛びたちました。
お母さんやわかるはびっくりして、ユニを追いました。
「ちょっとユニに、まだ話の途中でしょう!どこへ行くの!?」
ユニはまっすぐ、コーンの引きよせられた、真っ白い城に向かって飛びました。
自分でも何で行こうとしてるのか分かりません。
だけど、なぜか体は行こうとするのです。
止まられないまま、ユニは城へ吸いこまれていきました。
慌てて、お母さんとわかるはユニを追いました。
そして、ぎょっとしてお母さんはあとずさりしました。
「ここ、例の城…。」
お母さんは言いかけると、突然まっすぐ突きすすみました。
わかるはびっくりして、混乱しました。
「さっきまであんなに怖がっていたのに…急にどうしたんだ?コーンやユニも…あっ!」
突然、わかるは、なぜみんながあの城に突っこんでいくのかが分かりました。
「あの城と言うと…。」
わかるも言いかけて、城へ吸いこまれていきました。
その頃、人間界では、雪が途方に暮れていました。
おまめがいるという噂のところへついたのに、1匹もいないのです。でも、雪はここで間違いない、となぜか思ったのです。本人にも、理由は分かりません。
でも、とある1つの家が建っていました。
赤い屋根の小さな家。
間違いなく、おまめの家っぽいです。
なので、やはりココにいたことは間違いないと思いました。
しかし、その家は人にしては小さすぎたので、中には入れませんでした。仕方なく、持ってきたテントに泊まることにしました。
テントに雪とお母さんが入ると、2人は横たわりました。
長旅で、2人とも相当疲れてるのです。
小学生の雪には、とてつもなく大ヘンでした。
おまめ星は人間界(地球)からロケットで行かなければなりません。といっても、おまめ星は地球から近いので、何年もかかりませんでしたが…。それでも、初めてのことなので、ダメージは大きいです。
雪は、すぐに夢の中へ入っていきました。
夢では、ぶじおまめと出会えていました。
会えるといいなと、何回も想ったからでしょうか。
おまめ星では、4匹のおまめが、知らないところにいました。
床は大理石で真っ白、柱も真っ白です。
何者かに操られるように、4匹はどんどん城の中を進みました。
長ーい階段をのぼっていくと、広ーい広場に出ました。
そしてド真ん中に、白い玉座があり、誰が座っていました。
操られるようにして、4匹は玉座の前まで行きました。
そして、ぴたっと泊まりました。パチンッという音がすると、4匹は夢から醒めたように、はっとしました。4匹は辺りを見わたして、叫びました。
「ナゾの城みたいなのを見てから記憶がないけど、もしや城の中に入れたのか!?」
コーンの叫び声が部屋中に響きました。
「とっても真っ白くて素敵!お母さんやわかるさんにナゾの城のことを話して…あれ、どうなってたのだっけ?」
続いてユニが叫びました。
その声を止めるように、
「すこし、静かにしてくれる?」
という、冷たい声が言いました。その声に、4匹はぞくっとしました。声の主は、玉座に座っている、おまめのようでした。
「分かりのよい子たちねえ。ところでアンタたち、ココへ何の用かしら。」
また冷たい声が響いて、4匹はぞくぞくしました。
玉座のおまめは、白熊の体に、王冠をかぶり、黒いマントを身につけていました。ツンとした目に、とんがったまつ毛がついていました。
「何の用…かは分からないです。木の間から何かが見えて、見にいってから、記憶がないんです。」
コーンが言いました。
「この城わねえ、アタシが支配している、コーオール城よ。この城を近くで見ると、どうしてか分からないけど、入ってしまうという、魔法がかけられているの。口で城と言うだけでも、城に入る魔法がかかってるの。で、アタシがアンタらの体をコントロールして入れたってわけ。」
とおまめは冷たい声で説明しました。
ぞくぞくしながら4匹は、ナゾが解けて、すっきりしました。
わかるは、予想が見事当たり、嬉しそうです。
「だって、市場手前にいるやつは、自分から来たんですからね。招いてあげたってワケ。」
冷たくてツンとした声が、また4匹をぞくっとさせました。
「招き方がすこし乱暴じゃないかな。コントロールなんて…普通にできないの?」
ユニがきっぱりと聞きました。
「フン、コントロールが一番的確で、やりやすいんだよ。」
さらに冷たくなった声が、叫びました。
「あら、そう?アナタは、もしかしてコントロールでしかこんな素敵なところへ案内できないの?」
おまめをからかうようにして、ユニが言いました。
おまめは
「アンタって…危険だね…このアタシを怒らせてもいいの?」
と最高に冷たく言い放ちました。
4匹のぞくぞくも、一層増しました。
そして、おまめの周りに吹雪がまとまりはじめました。
「こ、これは…バトルしろと?」
怯えてユニが震え声で聞きました。
「そうだ。」
冷たい声に、ユニは一層震えました。
「まったく、お前が余計なこと言うからだろ!」
コーンは怒りで震えていました。
「ごめん。言いすぎたわ…こんな怒るとは…。」
ユニは泣きそうになり、コーンにしがみつきました。
コーンはぶんっとすると、ユニを投げとばしました。
ユニは一瞬で怖さや申しわけなさが怒りに変わりました。
しかし、今はケンカする暇もないです。おまめとのバトルがはじまりました。
おまめの吹雪を避けつつ、ワザを使って攻撃します。
しかし、コーンが上にのっている王冠を取ると、すぐに倒れてしまいました。王冠が弱点だったのです。
ちょっとして、またおまめはよろよろと立ちました。
「参りました…。」
今度はぞくぞくしない声です。
「そういえば、アナタは…わたくしと同じような格好の、おまめを知っていますか?」
ドキドキしながらおまめに聞きました。
「ああ、この城の地下にいる…。」
おまめは弱々しく言いました。
「えっ」
びっくりして4匹は声を上げました。
そして、おまめに地下へ連れていってもらうと…
なんとわかるの家族がいたのです!
わかるは、思わず大泣きしてしまいました。
そして、家族と抱きしめあいました。
コーンは、はっと思い出して、手に握っていたリボンを、小さな女の子に渡しました。女の子はびっくりして、
「ありがとう!!なくして困っていたの!」
と叫びました。
「どこにあった?」
「海に」
コーンが思い出して言いました。
「そっか!本当、ありがとう!」
女の子は何度も礼を言い、足をぴょんぴょんさせました。
お母さんやユニもつられて泣いていました。
感動の再会をして、おまめはみんなを城の外へ案内しました。そして、何度も謝りました。もうこんなことはしないと言ってくれました。ユニが
「もうおまめをコントロールしないで招きいれるのよ。」
と言うと、にっこりしてうなずきました。あの王冠はもうかぶらない、そして魔法をといて、もうかけないと誓ってくれました。
最後にお母さんが
「アナタはなんていうの?」
とおまめに聞くと、
「しろくまよ。」
としろくまは優しく答えました。そしてわかる家族とユニコーン家族は、故郷に帰ることにしました。
すると、突然目の前に小さな光が現れました。
その光は、一直線に進んでいきます。
「きっと、追ってみたら何かあるかもしれない。」
コーンの言葉に3匹はうなずき、光についていくことにしました。
しばらくまっすぐ進みました。
突然、右方向へ光は移動しました。
慌てて、4匹も右へと移りました。
しばらく右をまっすぐ進みました。
また突然、光は左へと移動しました。
突然なので4匹はすこし遅れをとり、左へと移りました。
まだ泳ぎ慣れていない3匹は、そろそろ限界がきていました。
と、その時、急に光は止まりました。そして、海もおわり、陸へ出ました。
3匹は、陸へ上がると、息を整えました。
いくら水タイプになって息ができても、初めてのことだったし、体力を使うので、息が苦しくなったのです。
お母さんは、全然平気そうでした。びっくりして見ている3匹に、
「しんぴの森からあの草地まで、海を潜って渡ったのでね。」
とお母さんは得意そうに言いました。
そしてもう数少なく実を食べ、地に横たわって、眠りました。
朝日で、3匹は目を覚ましました。もうお母さんは起きていました。
もう朝食の準備をしていました。起きあがった3匹は、同時におなかが鳴りました。
それに、思わず4匹は笑ってしまいました。
お母さんが用意してくれていた朝食を済ませると、陸の探索に出かけました。
そして、4匹ははっとしました。昨日は疲れすぎていましたので、気がつかなかったのかもしれません。すっごく寒くて、地は真っ白なのです。探索しているうち、寒さはどんどん増してきました。何も着ていない4匹は、ブルブルと体を震わせました。そんな中で、4匹はココがコーオール山ではないかと、思いました。
名前からすると、凍るほど寒くなってしまうのかもしれません。だんだんと気温が下がっていることに気がついたわかるは、もしや、最後には、凍ってしまうほど…と恐ろしいことを考えていました。
でも、ユニやコーンは、寒さよりも、景色に気をとられていました。しんぴの森に見た目の変化や気温の変化がないので、2匹にとって新鮮でした。真っ白い世界を、4匹は寒さに耐えながら、何とか進みました。
と、その時、たくさんの木の間から、白い何かがみえました。コーンは気になって、ワザで空中に上がり、白いものへ近よってみました。そして、それを近くでみると、息をのんでしまいました。なんと、真っ白いお城だったのです!あまりの美しさに、コーンは釘づけになっていました。ユニが体を揺すっても、全く気がつきません。しばらくして、コーンはあそこへ行ってみたいと思いました。ユニがいることにも気づかず、コーンは城の方へ吸いよせられていきました。それを間近で見ていたユニは、びっくりして叫びました。何事かと、探索していたお母さんとわかるが駆けよってきました。その間も、コーンは操られるようにして、城の方へと進んでいきます。
ユニは下にいるお母さんやわかるの元へ降りると、今起こったことを伝えました。2匹はびっくりしていました。
「まあ、吸いよせられるようにですって!」
悲鳴に近い声でお母さんが言いました。
「そうなの。わたしがコーンの体を揺すっても、ずっとその城を眺めていて…。」
と言いかけて、ユニは突然ワザを使い、空中へ飛びたちました。
お母さんやわかるはびっくりして、ユニを追いました。
「ちょっとユニに、まだ話の途中でしょう!どこへ行くの!?」
ユニはまっすぐ、コーンの引きよせられた、真っ白い城に向かって飛びました。
自分でも何で行こうとしてるのか分かりません。
だけど、なぜか体は行こうとするのです。
止まられないまま、ユニは城へ吸いこまれていきました。
慌てて、お母さんとわかるはユニを追いました。
そして、ぎょっとしてお母さんはあとずさりしました。
「ここ、例の城…。」
お母さんは言いかけると、突然まっすぐ突きすすみました。
わかるはびっくりして、混乱しました。
「さっきまであんなに怖がっていたのに…急にどうしたんだ?コーンやユニも…あっ!」
突然、わかるは、なぜみんながあの城に突っこんでいくのかが分かりました。
「あの城と言うと…。」
わかるも言いかけて、城へ吸いこまれていきました。
その頃、人間界では、雪が途方に暮れていました。
おまめがいるという噂のところへついたのに、1匹もいないのです。でも、雪はここで間違いない、となぜか思ったのです。本人にも、理由は分かりません。
でも、とある1つの家が建っていました。
赤い屋根の小さな家。
間違いなく、おまめの家っぽいです。
なので、やはりココにいたことは間違いないと思いました。
しかし、その家は人にしては小さすぎたので、中には入れませんでした。仕方なく、持ってきたテントに泊まることにしました。
テントに雪とお母さんが入ると、2人は横たわりました。
長旅で、2人とも相当疲れてるのです。
小学生の雪には、とてつもなく大ヘンでした。
おまめ星は人間界(地球)からロケットで行かなければなりません。といっても、おまめ星は地球から近いので、何年もかかりませんでしたが…。それでも、初めてのことなので、ダメージは大きいです。
雪は、すぐに夢の中へ入っていきました。
夢では、ぶじおまめと出会えていました。
会えるといいなと、何回も想ったからでしょうか。
おまめ星では、4匹のおまめが、知らないところにいました。
床は大理石で真っ白、柱も真っ白です。
何者かに操られるように、4匹はどんどん城の中を進みました。
長ーい階段をのぼっていくと、広ーい広場に出ました。
そしてド真ん中に、白い玉座があり、誰が座っていました。
操られるようにして、4匹は玉座の前まで行きました。
そして、ぴたっと泊まりました。パチンッという音がすると、4匹は夢から醒めたように、はっとしました。4匹は辺りを見わたして、叫びました。
「ナゾの城みたいなのを見てから記憶がないけど、もしや城の中に入れたのか!?」
コーンの叫び声が部屋中に響きました。
「とっても真っ白くて素敵!お母さんやわかるさんにナゾの城のことを話して…あれ、どうなってたのだっけ?」
続いてユニが叫びました。
その声を止めるように、
「すこし、静かにしてくれる?」
という、冷たい声が言いました。その声に、4匹はぞくっとしました。声の主は、玉座に座っている、おまめのようでした。
「分かりのよい子たちねえ。ところでアンタたち、ココへ何の用かしら。」
また冷たい声が響いて、4匹はぞくぞくしました。
玉座のおまめは、白熊の体に、王冠をかぶり、黒いマントを身につけていました。ツンとした目に、とんがったまつ毛がついていました。
「何の用…かは分からないです。木の間から何かが見えて、見にいってから、記憶がないんです。」
コーンが言いました。
「この城わねえ、アタシが支配している、コーオール城よ。この城を近くで見ると、どうしてか分からないけど、入ってしまうという、魔法がかけられているの。口で城と言うだけでも、城に入る魔法がかかってるの。で、アタシがアンタらの体をコントロールして入れたってわけ。」
とおまめは冷たい声で説明しました。
ぞくぞくしながら4匹は、ナゾが解けて、すっきりしました。
わかるは、予想が見事当たり、嬉しそうです。
「だって、市場手前にいるやつは、自分から来たんですからね。招いてあげたってワケ。」
冷たくてツンとした声が、また4匹をぞくっとさせました。
「招き方がすこし乱暴じゃないかな。コントロールなんて…普通にできないの?」
ユニがきっぱりと聞きました。
「フン、コントロールが一番的確で、やりやすいんだよ。」
さらに冷たくなった声が、叫びました。
「あら、そう?アナタは、もしかしてコントロールでしかこんな素敵なところへ案内できないの?」
おまめをからかうようにして、ユニが言いました。
おまめは
「アンタって…危険だね…このアタシを怒らせてもいいの?」
と最高に冷たく言い放ちました。
4匹のぞくぞくも、一層増しました。
そして、おまめの周りに吹雪がまとまりはじめました。
「こ、これは…バトルしろと?」
怯えてユニが震え声で聞きました。
「そうだ。」
冷たい声に、ユニは一層震えました。
「まったく、お前が余計なこと言うからだろ!」
コーンは怒りで震えていました。
「ごめん。言いすぎたわ…こんな怒るとは…。」
ユニは泣きそうになり、コーンにしがみつきました。
コーンはぶんっとすると、ユニを投げとばしました。
ユニは一瞬で怖さや申しわけなさが怒りに変わりました。
しかし、今はケンカする暇もないです。おまめとのバトルがはじまりました。
おまめの吹雪を避けつつ、ワザを使って攻撃します。
しかし、コーンが上にのっている王冠を取ると、すぐに倒れてしまいました。王冠が弱点だったのです。
ちょっとして、またおまめはよろよろと立ちました。
「参りました…。」
今度はぞくぞくしない声です。
「そういえば、アナタは…わたくしと同じような格好の、おまめを知っていますか?」
ドキドキしながらおまめに聞きました。
「ああ、この城の地下にいる…。」
おまめは弱々しく言いました。
「えっ」
びっくりして4匹は声を上げました。
そして、おまめに地下へ連れていってもらうと…
なんとわかるの家族がいたのです!
わかるは、思わず大泣きしてしまいました。
そして、家族と抱きしめあいました。
コーンは、はっと思い出して、手に握っていたリボンを、小さな女の子に渡しました。女の子はびっくりして、
「ありがとう!!なくして困っていたの!」
と叫びました。
「どこにあった?」
「海に」
コーンが思い出して言いました。
「そっか!本当、ありがとう!」
女の子は何度も礼を言い、足をぴょんぴょんさせました。
お母さんやユニもつられて泣いていました。
感動の再会をして、おまめはみんなを城の外へ案内しました。そして、何度も謝りました。もうこんなことはしないと言ってくれました。ユニが
「もうおまめをコントロールしないで招きいれるのよ。」
と言うと、にっこりしてうなずきました。あの王冠はもうかぶらない、そして魔法をといて、もうかけないと誓ってくれました。
最後にお母さんが
「アナタはなんていうの?」
とおまめに聞くと、
「しろくまよ。」
としろくまは優しく答えました。そしてわかる家族とユニコーン家族は、故郷に帰ることにしました。



