おまめ星大冒険!

夕焼けの空に、オレンジがかった雲に挟まれ、4匹は歩きました。そして高いところでワザを使い、夕焼けの空を飛んでいきました。
 あっという間に、空の色は水色になりました。もう、地の上は見えません。また下の景色には海が広がりました。海はお日さまに照らされながら、美しく光っていました。美しい海の上を渡って、4匹は進みました。
 あっという間といいましたが、もう3日たっています。
 2日目から景色が全く変わりません。
 雪らしきものは、何1つ現れません。
 ヘトヘトになり、おなかが空いた4匹は、食べものを食べたくなりました。喉も乾いています。しかし、海に降りて食べるわけにもいかないので、陸地を目指しました。

「あっあそこ!」
 先頭を飛んでいたわかるが、突然叫びました。何かと、他3匹も寄って見ると…。陸地ではないけど、岩のかたまりがあったのです!4匹はとりあえず岩場へ降りると、食べものを取りだして、口に頬張りました。それから飲みものも飲みました。3日飲みものを口にしていなかったので、飲んだ途端体中に染みわたりました。
 それから、疲れた体を岩場に横にしました。
 ユニは布団を持ってきたことも忘れ、岩場にぐったりと横になりました。
 4匹は、いつの間にか夢の世界へ入ってしまいました。

 ハッとしてわかるが目を覚ますと、もう夜でした。
 他3匹はまだ寝ています。わかるは、しばらく景色に気をとられていました。黒い中で輝く星たち、そして月の光で照らされている海、まんまるい月…。とても美しく、まるで絵画で描いたようでした。でも、すぐにまたわかるは、眠くなってしまい、夢の中へ入っていきました。

 今度は、お母さんが目を覚ましました。もう美しい夜はおわり、眩しい朝でした。大分寝ちゃったと、お母さんは分かりました。
 寝ている3匹を、ゆらゆらして起こしました。
 そして、岩の上で寝ていたユニは、体中が痛くなっていました。
「ああっ布団持ってきてたのに…あの時、相当疲れていたのね。」
 コーンやわかるは全然平気そうです。お母さんもガマンできましたので、ユニだけが騒いでいました。
 朝食に実を食べて、また4匹はワザを使い、空へ飛びたちました。
 いっぱい寝たからか、またエネルギーが復活していました。
 もう夜になりかけた時、先頭のわかるが叫びました。
「ねえ、白い山が見える!」
 今度こそ、目的地へつきそうです。