家を出てきた4匹は、立ち止まって口々に言いました。
「あれ、どこへ行けばよいのだろう?」
とわかる。
「え、分からないの?」
ユニがびっくりして言いました。
「とにかく“ワザ”を使って、この辺を探索してみましょう。」
お母さんが提案しました。3匹は賛成し、“ワザ”を使いました。
ユニコーンの3匹と、わかるは、それぞれのワザで空を飛び、探すことにしました。
しばらく飛んでいると、下が海になりなした。
――・
3日ぐらい、4匹は飛び続けていました。
そろそろわかるの体力が限界へと近づいていました。
わかるの落っこちそうになる体を、ユニやコーンに支えてもらいながら、何とか飛び続けました。
そして、やっと、下に島みたいなものが見えてきました。
一旦、4匹はその島に降りることにしました。
地上へ降りると、4匹は地上に寝ころびました。
力のあるユニコーン親子も、さすがに疲れていました。
わかるに関しては、全体力を使いきったようでした。
しばらく寝ころがって休憩したあと、4匹は島を探索することにしました。
島には広い砂浜、たくさんの果物の木、植物がありました。しかし、生き物は見あたりませんでした。わかるは体力を使いすぎて、おなかがへったので、果物を食べることにしました。3匹も空いたので、一緒に食べることにしました。
4匹は砂浜に座って、海を眺めながら、果物を食べました。
見わたすかぎり海しかなく、相当遠いところへやってきたんだと、4匹は思いました。
一番早く食べおわったコーンが、3日ぶりにしゃべりだしました。
「海って、こんなに広いんだな。オレたちも、この海を渡って、あそこへたどり着いたのかな。」
次に食べおわったユニが、うなずきながら言いました。
「そうね。海は下にも、広がっていそうね。」
「海ってとってもステキよね。キレイで、見ていて飽きないわ。」
ずっと黙っていたお母さんが、そっとつぶやきました。
お母さんのつぶやきに、3匹はうなずきました。
みんなが果物を食べおわって、すこし休憩してから、また島を探索することにしました。もしかしたら、家族がいるかもしれないとわかるは思っていました。けれども、隅々まで探しても、生き物自体いませんでした。気がつくと、もう辺りは真っ暗になっていました。4匹は果物で腹ごしらえすると、植物のある地上で眠りました。
朝、4匹は、眩しい日の光で目を覚ましました。
ユニとコーンは砂浜で遊び、お母さんとわかるが食料を集めました。
朝食を済ませると、これからについて作戦会議しました。
「この島はなにもないようだわ。もう出ていくといいんじゃないかしら。」
まずユニが意見を出しました。
「まだ、いてもいいんじゃないの?だって、来たばかりよ。体力だって、まだ完全に戻ってないし。」
続いてお母さんが意見を言いました。
「オレはユニに賛成だな。ぐずぐずしてる間に、何があるか分かんないぜ。」
と、コーンも意見を言いました。
わかるは、しばらく黙ったまま、うつむいていました。
3匹の言いあいがひと段落して、わかるはようやくしゃべりました。
「家族は、もういないかもしれない…。」
突然のわかるの言い出しに、3匹ともびっくりしました。
「いるかもしれないじゃないか!何突然諦めようとしてるんだ!!」
コーンが、叫びました。
「そうよ、ココにいなかっただけ。他のところに、いるかもしれないわ!」
続いて、ユニが叫びました。
2匹の言葉に、わかるは励まされました。
「そうだね。他のところへ、今日中に行ってみよう!」
わかるは希望を取りもどして言いました。
そして、そのあとも話し合いを続け、今日の夜出ていくことに決まりました。
夜4匹はそれぞれに、ワザを使い、空へ飛んでいきました。
また、何日も飛び続けました。でも、前とは違い、中々島が見えませんでした。わかるはもちろん、ユニやコーンまで、体が落っこちそうになりました。お母さんは3匹を支えながら、海の上を飛び続けました。
もうあの島を出て、どれくらいたったでしょうか。
さすがのお母さんも疲れが出てきました。
このまま3匹と共に、落っこちてしまうのかも…と思ったほどでした。
諦めかけていた時、ついに島が見えました。
お母さんは、島めがけて夢中で飛んでいきました。
何とかして4匹は、島の地上へ降りていきました。
地上について4匹は、しばらく息を荒げていました。
ちょっとして、息は落ち着きました。
島を見わたすと、さっきの島とはちょっと違いました。
果物の木はあまりなく、お花がたくさん咲いています。
そして、なぜか白い階段があり、空の方へ続いていました。
動くことができるようになった4匹は、それぞれに島を探索しました。
そして、好奇心旺盛なコーンは、白い階段が気になっていました。ユニに階段のことを話すと、ユニも興味をもってくれました。お母さんとわかるにも伝えると、わかるは行こうと言ってくれましたが、お母さんは、危ないからと言って、許してくれませんでした。が、何度もしつこくお願いしていると、仕方なく許してくれました。そうして4匹は、白い階段へと、のぼっていきました。
「あれ、どこへ行けばよいのだろう?」
とわかる。
「え、分からないの?」
ユニがびっくりして言いました。
「とにかく“ワザ”を使って、この辺を探索してみましょう。」
お母さんが提案しました。3匹は賛成し、“ワザ”を使いました。
ユニコーンの3匹と、わかるは、それぞれのワザで空を飛び、探すことにしました。
しばらく飛んでいると、下が海になりなした。
――・
3日ぐらい、4匹は飛び続けていました。
そろそろわかるの体力が限界へと近づいていました。
わかるの落っこちそうになる体を、ユニやコーンに支えてもらいながら、何とか飛び続けました。
そして、やっと、下に島みたいなものが見えてきました。
一旦、4匹はその島に降りることにしました。
地上へ降りると、4匹は地上に寝ころびました。
力のあるユニコーン親子も、さすがに疲れていました。
わかるに関しては、全体力を使いきったようでした。
しばらく寝ころがって休憩したあと、4匹は島を探索することにしました。
島には広い砂浜、たくさんの果物の木、植物がありました。しかし、生き物は見あたりませんでした。わかるは体力を使いすぎて、おなかがへったので、果物を食べることにしました。3匹も空いたので、一緒に食べることにしました。
4匹は砂浜に座って、海を眺めながら、果物を食べました。
見わたすかぎり海しかなく、相当遠いところへやってきたんだと、4匹は思いました。
一番早く食べおわったコーンが、3日ぶりにしゃべりだしました。
「海って、こんなに広いんだな。オレたちも、この海を渡って、あそこへたどり着いたのかな。」
次に食べおわったユニが、うなずきながら言いました。
「そうね。海は下にも、広がっていそうね。」
「海ってとってもステキよね。キレイで、見ていて飽きないわ。」
ずっと黙っていたお母さんが、そっとつぶやきました。
お母さんのつぶやきに、3匹はうなずきました。
みんなが果物を食べおわって、すこし休憩してから、また島を探索することにしました。もしかしたら、家族がいるかもしれないとわかるは思っていました。けれども、隅々まで探しても、生き物自体いませんでした。気がつくと、もう辺りは真っ暗になっていました。4匹は果物で腹ごしらえすると、植物のある地上で眠りました。
朝、4匹は、眩しい日の光で目を覚ましました。
ユニとコーンは砂浜で遊び、お母さんとわかるが食料を集めました。
朝食を済ませると、これからについて作戦会議しました。
「この島はなにもないようだわ。もう出ていくといいんじゃないかしら。」
まずユニが意見を出しました。
「まだ、いてもいいんじゃないの?だって、来たばかりよ。体力だって、まだ完全に戻ってないし。」
続いてお母さんが意見を言いました。
「オレはユニに賛成だな。ぐずぐずしてる間に、何があるか分かんないぜ。」
と、コーンも意見を言いました。
わかるは、しばらく黙ったまま、うつむいていました。
3匹の言いあいがひと段落して、わかるはようやくしゃべりました。
「家族は、もういないかもしれない…。」
突然のわかるの言い出しに、3匹ともびっくりしました。
「いるかもしれないじゃないか!何突然諦めようとしてるんだ!!」
コーンが、叫びました。
「そうよ、ココにいなかっただけ。他のところに、いるかもしれないわ!」
続いて、ユニが叫びました。
2匹の言葉に、わかるは励まされました。
「そうだね。他のところへ、今日中に行ってみよう!」
わかるは希望を取りもどして言いました。
そして、そのあとも話し合いを続け、今日の夜出ていくことに決まりました。
夜4匹はそれぞれに、ワザを使い、空へ飛んでいきました。
また、何日も飛び続けました。でも、前とは違い、中々島が見えませんでした。わかるはもちろん、ユニやコーンまで、体が落っこちそうになりました。お母さんは3匹を支えながら、海の上を飛び続けました。
もうあの島を出て、どれくらいたったでしょうか。
さすがのお母さんも疲れが出てきました。
このまま3匹と共に、落っこちてしまうのかも…と思ったほどでした。
諦めかけていた時、ついに島が見えました。
お母さんは、島めがけて夢中で飛んでいきました。
何とかして4匹は、島の地上へ降りていきました。
地上について4匹は、しばらく息を荒げていました。
ちょっとして、息は落ち着きました。
島を見わたすと、さっきの島とはちょっと違いました。
果物の木はあまりなく、お花がたくさん咲いています。
そして、なぜか白い階段があり、空の方へ続いていました。
動くことができるようになった4匹は、それぞれに島を探索しました。
そして、好奇心旺盛なコーンは、白い階段が気になっていました。ユニに階段のことを話すと、ユニも興味をもってくれました。お母さんとわかるにも伝えると、わかるは行こうと言ってくれましたが、お母さんは、危ないからと言って、許してくれませんでした。が、何度もしつこくお願いしていると、仕方なく許してくれました。そうして4匹は、白い階段へと、のぼっていきました。



