丸ノさんから教えてもらったところへ行くと、ちゃんとロケットがあった。
4人はドキドキしながらロケットへ入った。ロケットの中は広くて、座るところと寝るところ、物を置くところなどがあった。4人は座れるイスに座り、発射ボタンを押した。すると、すごい勢いで空中へ飛んでいった。
丸い窓から外を見ると、地上が離れて見えた。4人ははじめてのロケットに、心を躍らせていた。とくになるほどは、興奮しているようだった。
3姉妹は丸い窓から、外を眺めた。そして自分たちが空を飛んでいるなんて…という不思議な気持ちになった。どうやら、丸ノさんのお父さんが作ったロケットだそうで、特別許しをもらえた。だから丸ノさんはロケットに詳しいのだという。
3姉妹は色んな感情を乗せ、色んな気持ちでいる。
楽しみ、不安、心配、不思議…。何より一番大きいのは、やっぱり不安。
知らない星へ行って、知らない子と仲間になるなんて、よく考えると大ヘンなことだ。
どこに行って仲間をつくってほしいというメモをもらった。1つ目が“もも星”。2つが“リンルン星”。次に“地球”。この3つは、物知りなおばあちゃんも知らないと言った。だからこそ、どんなところかわくわくするし、不安にもなるのだ。それに大体早くても1年かかると、丸ノさんが言っていた。ということは、1年も、家へ帰れないということ。更には、知らない星でも過ごさなければならない。そして、1年のうち、半分はロケット生活だそうだ。ストレスが溜まるかもとか、寝れるかとか、色んな心配事がある。でもやっぱり、楽しみも大きい。
こうして4人は、自分たちの星を救うため、仲間を探す旅へと出ていくのだった。
1日目は、全部が新しいもので、心を躍らせていた4人だったが、2日目になると…。
「ねえ、またこれ食べるの?」さっそくなるほどが不満そうに言った。
「仕方ないでしょ!ガマンして!」ともるほどが叱った。
「え!ガマンしなくちゃなの?いやだ!!」
「こら、文句言わない!」
朝から姉妹ゲンカがはじまった。
「そういうお姉ちゃんは、ガマンできるの?!」
「ええ、できるわよ。お姉ちゃんだからね。文句言うお子さまは、ガマンできないのね?」
「だれがお子さまっ?!」
2人のギャアギャア声に、なそでいは目を覚ました。
「もう、うるさいなあ…!」なそでいが2人をにらんだ。「せっかく気持ちよく寝てたのに…。」と付けたした。「アンタは寝すぎよ!もう朝ごはんよ?」もるほどの正論に、なそでいは何も言えないまま、パジャマから服へ着替えた。
それから昨日の昼食、夜食と同じメニューの朝食を済ませた。
まだロケットは地上を飛んでいるようだ。3姉妹はそれぞれにすきなことをして暇をつぶした。それからあっという間に夜になり、寝て2日目はおわった。
そんなかんじで3日目も過ぎ…。4人のわくわくした感情は、もう退屈化していた。そんな4人が、ふと丸い窓を見ると…。
なんと、もう地上を離れ、空に上がっていた。窓からは地上は見えなくて、たくさんの白い雲で埋まっていた。まず最初になそでいが、
「わあ、空を飛んでる!すごい!」と声を上げた。つづいて他3人も、交互に声を上げた。「本当!」「いい眺めね!」「ようやく旅がはじまった!!」
すぐに4人はわくわくした感情を取りもどした。が、そう長くつづくわけもなく…。まだ1週間しか経っていないころに、もうなそでいは地上へ戻りたくなった。また徐々に4人の気持ちは退屈化していき…。
ようやく1ヶ月が経ったころ、宇宙へ着いた。その時また4人はわくわくしたが、1週間経つとわくわくしなくなってしまった。ほぼ毎日同じ眺め、同じ食べもの、生活…。4人はマンネリ化してきた。そして中々時間の流れが過ぎず、ストレスも溜まっていった。ロケットに乗ってもうすぐ半年。窓を眺めていたもるほどがぼそっとつぶやいた。「いつになったら着くのかしら?もうこの景色にも飽きた…。」
と、その時、1つの星が見えた!「きゃあーっ!!ほ、ほ、ほ、星よっ!」思わずもるほどは大声でさけんだ。その声に3人は窓へ駆けよった。
窓に、果ものの桃の形の星のようなものが、宇宙に浮かんでいた。4人の目にハッキリと映った。急いでロケットの方向を変え、その星?に向かっていった。下へ落下する時、4人は思わず目をつぶった。
しばらくしてなそでいが目を開くと、窓から着地成功したことが分かった。「やった!ついに、1つ目の星に着いたあっ!」なそでいは足をぴょんぴょん跳ねさせて喜んだ。他3人も目を開くと、なそでいを見て、成功したと感じた。「ついに、星へ着いたのね!」嬉しそうなもるほどの声に、なそでいは頷きかえした。3姉妹とおばあちゃんはロケットを降り、知らない星へと着陸した。
4人はドキドキしながらロケットへ入った。ロケットの中は広くて、座るところと寝るところ、物を置くところなどがあった。4人は座れるイスに座り、発射ボタンを押した。すると、すごい勢いで空中へ飛んでいった。
丸い窓から外を見ると、地上が離れて見えた。4人ははじめてのロケットに、心を躍らせていた。とくになるほどは、興奮しているようだった。
3姉妹は丸い窓から、外を眺めた。そして自分たちが空を飛んでいるなんて…という不思議な気持ちになった。どうやら、丸ノさんのお父さんが作ったロケットだそうで、特別許しをもらえた。だから丸ノさんはロケットに詳しいのだという。
3姉妹は色んな感情を乗せ、色んな気持ちでいる。
楽しみ、不安、心配、不思議…。何より一番大きいのは、やっぱり不安。
知らない星へ行って、知らない子と仲間になるなんて、よく考えると大ヘンなことだ。
どこに行って仲間をつくってほしいというメモをもらった。1つ目が“もも星”。2つが“リンルン星”。次に“地球”。この3つは、物知りなおばあちゃんも知らないと言った。だからこそ、どんなところかわくわくするし、不安にもなるのだ。それに大体早くても1年かかると、丸ノさんが言っていた。ということは、1年も、家へ帰れないということ。更には、知らない星でも過ごさなければならない。そして、1年のうち、半分はロケット生活だそうだ。ストレスが溜まるかもとか、寝れるかとか、色んな心配事がある。でもやっぱり、楽しみも大きい。
こうして4人は、自分たちの星を救うため、仲間を探す旅へと出ていくのだった。
1日目は、全部が新しいもので、心を躍らせていた4人だったが、2日目になると…。
「ねえ、またこれ食べるの?」さっそくなるほどが不満そうに言った。
「仕方ないでしょ!ガマンして!」ともるほどが叱った。
「え!ガマンしなくちゃなの?いやだ!!」
「こら、文句言わない!」
朝から姉妹ゲンカがはじまった。
「そういうお姉ちゃんは、ガマンできるの?!」
「ええ、できるわよ。お姉ちゃんだからね。文句言うお子さまは、ガマンできないのね?」
「だれがお子さまっ?!」
2人のギャアギャア声に、なそでいは目を覚ました。
「もう、うるさいなあ…!」なそでいが2人をにらんだ。「せっかく気持ちよく寝てたのに…。」と付けたした。「アンタは寝すぎよ!もう朝ごはんよ?」もるほどの正論に、なそでいは何も言えないまま、パジャマから服へ着替えた。
それから昨日の昼食、夜食と同じメニューの朝食を済ませた。
まだロケットは地上を飛んでいるようだ。3姉妹はそれぞれにすきなことをして暇をつぶした。それからあっという間に夜になり、寝て2日目はおわった。
そんなかんじで3日目も過ぎ…。4人のわくわくした感情は、もう退屈化していた。そんな4人が、ふと丸い窓を見ると…。
なんと、もう地上を離れ、空に上がっていた。窓からは地上は見えなくて、たくさんの白い雲で埋まっていた。まず最初になそでいが、
「わあ、空を飛んでる!すごい!」と声を上げた。つづいて他3人も、交互に声を上げた。「本当!」「いい眺めね!」「ようやく旅がはじまった!!」
すぐに4人はわくわくした感情を取りもどした。が、そう長くつづくわけもなく…。まだ1週間しか経っていないころに、もうなそでいは地上へ戻りたくなった。また徐々に4人の気持ちは退屈化していき…。
ようやく1ヶ月が経ったころ、宇宙へ着いた。その時また4人はわくわくしたが、1週間経つとわくわくしなくなってしまった。ほぼ毎日同じ眺め、同じ食べもの、生活…。4人はマンネリ化してきた。そして中々時間の流れが過ぎず、ストレスも溜まっていった。ロケットに乗ってもうすぐ半年。窓を眺めていたもるほどがぼそっとつぶやいた。「いつになったら着くのかしら?もうこの景色にも飽きた…。」
と、その時、1つの星が見えた!「きゃあーっ!!ほ、ほ、ほ、星よっ!」思わずもるほどは大声でさけんだ。その声に3人は窓へ駆けよった。
窓に、果ものの桃の形の星のようなものが、宇宙に浮かんでいた。4人の目にハッキリと映った。急いでロケットの方向を変え、その星?に向かっていった。下へ落下する時、4人は思わず目をつぶった。
しばらくしてなそでいが目を開くと、窓から着地成功したことが分かった。「やった!ついに、1つ目の星に着いたあっ!」なそでいは足をぴょんぴょん跳ねさせて喜んだ。他3人も目を開くと、なそでいを見て、成功したと感じた。「ついに、星へ着いたのね!」嬉しそうなもるほどの声に、なそでいは頷きかえした。3姉妹とおばあちゃんはロケットを降り、知らない星へと着陸した。



