気がつくと、3匹はくもの都に来てる…と思ったのですが、地面が同じで、あれっ?としました。でも辺りを見わたすと、ちがいました。
空中にあったにじがなくて、代わりにくもが散らばっていました。
よく見ると、地面も隙間がなくて、くもだらけでした。
足の下がもこもこで気持ちいいです。
そして、もこもこな道をまっすぐ進んでいきました。
時々、浮かんでいる雲をよそ見しながら。
よそ見しながら歩きましたので、けっこう時間がかかりました。
そして、広いところへ出ると、にじの都と似ている形で、雲の形と、雲の生きものがいっぱいいました。
1匹の雲の生きものに、話しかけてみることにしました。
「あの、わたし、なそでいっていいます。ココは、くもの都ですよね?」
なそでいが尋ねました。
雲の生きものはびっくりして振り返ると、さらにびっくりしていました。
「え、ココによその者が来るなんて珍しいね。ああそうだ、ココはくもの都だ。クモノカミという女神さまが治めていらっしゃる都なんだ。ところで、どうしてココへ?」
「えっと、わたしたち、さっきまでにじの都にいたんです。
そして、こちらへ来ました。宝さがしの旅をしていて、にじの都の女神さまのニジノカミさまに、教えてもらって…。」
「ほう。宝を探しに?」
なそでいは返事の代わりにこくんと頷きました。
「なら、くぅもうの雲ってのはどうだ。」
「えっ何ですか、それ?」
「ココのレアモノで、宝っぽいモンだ。くぅもうっていうおまめのモノで、そいつ自体レアでもあるんだ。どうだ?」
「はい!欲しいです!そのくぅもうってどこに?」
「クモノカミさまの城の真横の、洞窟にいて、時々雲を落とすことがあるんだ。その時降ってきた雲を捕まえればいいのさ。」
「ありがとうございます!えっと、アナタのお名前は?」
「ボクはくぅーのっていうよ。じゃ、頑張ってね!」
「はい!」
くぅーのとお別れすると、3匹はまた歩きだしました。
まずは、クモノカミの城へ向かって。
ニジノカミに行くことを勧められた時に、ついでにクモノカミと会ってと言われていたので、寄ることにしました。
ココはそこまで広くないようで、あっという間に城が見えました。
3姉妹はほっとしました。そして、城に着くと、中へ入っていきました。
階段が雲で、ふかふかして気持ちいいです。
しばらく気持ちいい階段をのぼっていくと、広いところに出ました。
ニジノカミと同様、真ん中にいました。
3匹はそおっと近よっていきました。
クモノカミは、体が雲の生きものたちとはちがくて、ニジノカミと同じでした。首にもこもこの雲、しっぽにも雲、足も雲でできていました。
「あの、クモノカミさま。」
なそでいがクモノカミに話しかけました。
クモノカミはのーんびり振り返ると、ゆっくり言いました。
「やーあ。なあーんのよーう?」
クモノカミの声も、音が声になったような感じでした。
もっくもっくという音であるのに、言葉になっているんです。
3匹はフシギでたまりませんでした。
「ニジノカミさまに会うように言われてきたので。」
「ふうーん。そうなんだあーボクキミに会えてーよかーたーありがとおーう。」
「わたしも会えてよかったです。では。」
「あっちょおっと待ってえーつぎ、カミナリの都に行くうといいよおー。」
「あっ助かります!ありがとうございます。えっと、そのカミナリの都って、どこに?」
「ここのお端にあるうワープのトビラで行けるう。」
「ありがとうございます!では。」
なそでいはクモノカミとお別れをすると、2匹と一緒に下へ降りていきました。
外へ出ると、すぐにくぅーのの言っていた洞窟が分かりました。
中へ入ると、にじの都と同じようでした。
まっすぐ進んでいくと、広いところへ出ました。
そこに、何かがいました。近よると、雲の形をしていました。
くぅもうで間違いない、と3匹は思いました。そして1発ですんなり出てきてくれて、ほっとしました。逃げたらまずいので、3匹はそれぞれに隠れると、吸いこむ魔法を使いました。準備は整いました。あとはくぅもうが雲を出すだけです。
3匹は隠れながら、じっとくぅもうを見つめました。
にじと一緒で、中々出してくれません。
でも、諦めるわけにいかないので、3匹は辛抱強く待ちました。
もう、魔法の力が切れてしまいました。まだ、くぅもうは雲を出しません。ガマンできず、なそでいは隠れていたところから飛びだしました。帰ろうとしたのです。が、その行動が、キセキを生んだのです。くぅもうはびっくりした拍子に、体から何かを出しました。慌てて、2匹は飛びだすと、雲を1つずつ取りました。そして帰っていくなそでいを、追いました。
「ねえ、なそでい、GETできたの!」
歩きながらなそでいを叫びました。
突然なそでいは立ちどまると、2匹の方を振り向きました。
2匹は手にのせている雲を見せてあげました。
一気に、なそでいの顔が晴れていきます。
「わあ、すごい!なんで!?」
コーフンしきった声でなそでいが言いました。
「なんでだかは、分かんないんだけど、お姉ちゃんが帰ってったら、急に。」
なるほどもコーフンした声で言いました。
「きっと、音と生きものがいることにびっくりしたからね。すごいわ。」
もるほどの声は落ち着いていたが、カオを輝かせていました。
そして、2匹はそれぞれの荷もつに入れると、3匹は来た道を戻っていきました。
外へ出ると、クモノカミが教えてくれた、カミナリの都へのワープのトビラへ向かいました。
すぐにワープのトビラを見つけられました。そして3姉妹はトビラの中へ入っていきました。
空中にあったにじがなくて、代わりにくもが散らばっていました。
よく見ると、地面も隙間がなくて、くもだらけでした。
足の下がもこもこで気持ちいいです。
そして、もこもこな道をまっすぐ進んでいきました。
時々、浮かんでいる雲をよそ見しながら。
よそ見しながら歩きましたので、けっこう時間がかかりました。
そして、広いところへ出ると、にじの都と似ている形で、雲の形と、雲の生きものがいっぱいいました。
1匹の雲の生きものに、話しかけてみることにしました。
「あの、わたし、なそでいっていいます。ココは、くもの都ですよね?」
なそでいが尋ねました。
雲の生きものはびっくりして振り返ると、さらにびっくりしていました。
「え、ココによその者が来るなんて珍しいね。ああそうだ、ココはくもの都だ。クモノカミという女神さまが治めていらっしゃる都なんだ。ところで、どうしてココへ?」
「えっと、わたしたち、さっきまでにじの都にいたんです。
そして、こちらへ来ました。宝さがしの旅をしていて、にじの都の女神さまのニジノカミさまに、教えてもらって…。」
「ほう。宝を探しに?」
なそでいは返事の代わりにこくんと頷きました。
「なら、くぅもうの雲ってのはどうだ。」
「えっ何ですか、それ?」
「ココのレアモノで、宝っぽいモンだ。くぅもうっていうおまめのモノで、そいつ自体レアでもあるんだ。どうだ?」
「はい!欲しいです!そのくぅもうってどこに?」
「クモノカミさまの城の真横の、洞窟にいて、時々雲を落とすことがあるんだ。その時降ってきた雲を捕まえればいいのさ。」
「ありがとうございます!えっと、アナタのお名前は?」
「ボクはくぅーのっていうよ。じゃ、頑張ってね!」
「はい!」
くぅーのとお別れすると、3匹はまた歩きだしました。
まずは、クモノカミの城へ向かって。
ニジノカミに行くことを勧められた時に、ついでにクモノカミと会ってと言われていたので、寄ることにしました。
ココはそこまで広くないようで、あっという間に城が見えました。
3姉妹はほっとしました。そして、城に着くと、中へ入っていきました。
階段が雲で、ふかふかして気持ちいいです。
しばらく気持ちいい階段をのぼっていくと、広いところに出ました。
ニジノカミと同様、真ん中にいました。
3匹はそおっと近よっていきました。
クモノカミは、体が雲の生きものたちとはちがくて、ニジノカミと同じでした。首にもこもこの雲、しっぽにも雲、足も雲でできていました。
「あの、クモノカミさま。」
なそでいがクモノカミに話しかけました。
クモノカミはのーんびり振り返ると、ゆっくり言いました。
「やーあ。なあーんのよーう?」
クモノカミの声も、音が声になったような感じでした。
もっくもっくという音であるのに、言葉になっているんです。
3匹はフシギでたまりませんでした。
「ニジノカミさまに会うように言われてきたので。」
「ふうーん。そうなんだあーボクキミに会えてーよかーたーありがとおーう。」
「わたしも会えてよかったです。では。」
「あっちょおっと待ってえーつぎ、カミナリの都に行くうといいよおー。」
「あっ助かります!ありがとうございます。えっと、そのカミナリの都って、どこに?」
「ここのお端にあるうワープのトビラで行けるう。」
「ありがとうございます!では。」
なそでいはクモノカミとお別れをすると、2匹と一緒に下へ降りていきました。
外へ出ると、すぐにくぅーのの言っていた洞窟が分かりました。
中へ入ると、にじの都と同じようでした。
まっすぐ進んでいくと、広いところへ出ました。
そこに、何かがいました。近よると、雲の形をしていました。
くぅもうで間違いない、と3匹は思いました。そして1発ですんなり出てきてくれて、ほっとしました。逃げたらまずいので、3匹はそれぞれに隠れると、吸いこむ魔法を使いました。準備は整いました。あとはくぅもうが雲を出すだけです。
3匹は隠れながら、じっとくぅもうを見つめました。
にじと一緒で、中々出してくれません。
でも、諦めるわけにいかないので、3匹は辛抱強く待ちました。
もう、魔法の力が切れてしまいました。まだ、くぅもうは雲を出しません。ガマンできず、なそでいは隠れていたところから飛びだしました。帰ろうとしたのです。が、その行動が、キセキを生んだのです。くぅもうはびっくりした拍子に、体から何かを出しました。慌てて、2匹は飛びだすと、雲を1つずつ取りました。そして帰っていくなそでいを、追いました。
「ねえ、なそでい、GETできたの!」
歩きながらなそでいを叫びました。
突然なそでいは立ちどまると、2匹の方を振り向きました。
2匹は手にのせている雲を見せてあげました。
一気に、なそでいの顔が晴れていきます。
「わあ、すごい!なんで!?」
コーフンしきった声でなそでいが言いました。
「なんでだかは、分かんないんだけど、お姉ちゃんが帰ってったら、急に。」
なるほどもコーフンした声で言いました。
「きっと、音と生きものがいることにびっくりしたからね。すごいわ。」
もるほどの声は落ち着いていたが、カオを輝かせていました。
そして、2匹はそれぞれの荷もつに入れると、3匹は来た道を戻っていきました。
外へ出ると、クモノカミが教えてくれた、カミナリの都へのワープのトビラへ向かいました。
すぐにワープのトビラを見つけられました。そして3姉妹はトビラの中へ入っていきました。



