おまめ星大冒険!

3姉妹はまっすぐ歩いていきました。
 一応、お母さんに地図をもらってきたので、それを見ながら進みました。
 どうやら、キラリン市の一番はしっこに、おまめ星へワープできるトビラがあるようです。そこに向かって、3姉妹は歩きつづけました。
 ここですこし、なんで・キラリン星のこと、ト族について説明します。
 なんで・キラリン星は、2つの市からなる惑星のことです。そして、キラリン星には、2つの種族がいます。キラリン族と、ト族。
 おまめ星のおまめは能力=ワザを使えますが、キラリン星のキラリン族とト族は(パワー)、魔法が使えます。
 やっと、ワープできるトビラへ着きました。
 もう3姉妹はヘトヘトです。すこし休憩してから、トビラの中へ入りこみました。
 そして、あっという間に、ちがうところにいました。
 なそでいのわくわくは、止まりません。心臓の鼓動が倍速くなっています。コーフンしながら、辺りを見わたしました。
 なんで・キラリン星にはいない、生きものがうろちょろしています。
 3姉妹は、その生きものを、じっと観察しました。
 どの子も、とてもフシギで、魅力的でした。なそでいは、すぐにこれがおまめ…!と分かりました。そして、さらにコーフンしました。
 気が落ち着くと、話しかけてみようと思いました。1匹のおとうふのようなおまめに、話しかけてみました。
「どうも。わたしなそでいっていうの!なんで・キラリン星からワープしてきたの。」
 おまめはびっくりして、なそでいの方に振り返りました。
「ええ、なんで・キラリン星から!名前は知ってたけど、本当にあるんだね。あ、アタシうめっていうの!」
「へえ、うめ、素敵な名前!」
 するとうめは照れくさそうに、もじもじしました。
「おや、そこのおふたりさんは?」
 うめがもるほどとなるほどを見つけて言いました。
「あ、私、この子の姉のもるほどよ!」
 にっこりしてもるほどが言いました。
「あたし、なるほど!その子の妹なの!」
 張り切ってなるほどが言いました。
「へえ、3姉妹なのね。ところでなそでい、どのような用でココへ?」
 と突然うめはなそでいに聞きました。
「えっ?えっと…宝を探しに…!」
 おずおずとなそでいが答えました。もしかしたら笑われるかも…と思ったのです。しかし、うめは頷くと、目を輝かせて聞きました。
「ね、どこを探すの?」
「えっ」
 笑われるとばかり思っていたので、なそでいはびっくりしました。
「ええと、どこにあるの?」
「おまめ星にはねー、いろんな宝が眠ってるんだよ。どこにあるかは、自分たちで見つけだし。」
 そう言うと、
「じゃあ、アタシもう家に戻るから」
 と付けくわえて、家へいなくなってしまいました。
 なそでいは、まさか本当に宝があると思っていなかったので、心躍りました。
 また、姉も妹も、同じように心躍っていました。
 やはり、子どもは好奇心旺盛ですから。
 3姉妹は、再び探索しました。
 やっぱりたくさんのおまめがいます。
 そして、もうひとつトビラがありました。
 トビラに入っていくと、また知らないところに3姉妹はいました。