5年の時は、フェアにとって、とても長く感じました。
でも、辛抱強く待ちました。勝手に旅に出たりはしませんでした。
そして今日、ようやくフェアは15歳になりました。
やっと、やっとです。早朝からフェアは、わくわくが止まりませんでした。
朝ごはんを食べたあと、旅の準備をはじめました。
意外といっぱい必要で、すぐに入れものがパンパンになってしまいました。
何とか入れ物を持ちあげると、玄関で3匹にお辞儀しました。
「ぶじで帰ってくるのよ!絶対だからね!」
まずお母さんのユニの叫び声がとどきました。
「そうだぞ!お前がいないと、どれだけ寂しくなるだろう…!」
つづいてお父さんのコーンの泣き声まじりの声がとどきました。
「楽しんでいってらっしゃい。お土産はいらないからね。アンタが帰って、お土産話してくれればいいの。」
おばあちゃんのユニコーンの落ち着いた声がとどきました。
「うんっ行ってくる!」
フェアはわざと振り向かないで出ていきました。
だって、3匹を見たら、あたしも泣いちゃうもの。
心配かけたくなかったし…。
それでも、フェアの目にはナミダが浮かびました。
あれほどわくわくしていたのに、いざ出てくると、寂しさがわっと出てくるのでした。
手でナミダをゴシゴシふいて、歩きだしました。
空はもう、夕方の色をしています。
フェアは、おばあちゃんからもらった地図を開きました。
目標は、おまめ島です。
でも、辛抱強く待ちました。勝手に旅に出たりはしませんでした。
そして今日、ようやくフェアは15歳になりました。
やっと、やっとです。早朝からフェアは、わくわくが止まりませんでした。
朝ごはんを食べたあと、旅の準備をはじめました。
意外といっぱい必要で、すぐに入れものがパンパンになってしまいました。
何とか入れ物を持ちあげると、玄関で3匹にお辞儀しました。
「ぶじで帰ってくるのよ!絶対だからね!」
まずお母さんのユニの叫び声がとどきました。
「そうだぞ!お前がいないと、どれだけ寂しくなるだろう…!」
つづいてお父さんのコーンの泣き声まじりの声がとどきました。
「楽しんでいってらっしゃい。お土産はいらないからね。アンタが帰って、お土産話してくれればいいの。」
おばあちゃんのユニコーンの落ち着いた声がとどきました。
「うんっ行ってくる!」
フェアはわざと振り向かないで出ていきました。
だって、3匹を見たら、あたしも泣いちゃうもの。
心配かけたくなかったし…。
それでも、フェアの目にはナミダが浮かびました。
あれほどわくわくしていたのに、いざ出てくると、寂しさがわっと出てくるのでした。
手でナミダをゴシゴシふいて、歩きだしました。
空はもう、夕方の色をしています。
フェアは、おばあちゃんからもらった地図を開きました。
目標は、おまめ島です。



