「ゴホッ‥‥ど、どういう意味ですか?」
『んー?だって凪が、初めて自分の
テリトリーに他人を入れたんだから、
そうなるだろうって俺も遊もすぐに
分かったけどな?』
『皐月ちゃんはさ、初めて下心なしで
凪と向き合った子だったからね。』
し、下心って‥‥。
そんなのあるわけないよ‥‥。
無職で、住む場所もなくて、明日からを
生きる為に必死だったし、あの頃は
とにかく酒向さんの事を忘れて前に
進みたかったから‥‥
「‥そうなの?」
涼しい顔をして隣でお酒を飲む凪を
チラッと見上げると、綺麗な顔が少し
だけ歪められ目を逸らされてしまった
『‥お前らもいい加減遊んでばっかり
いないで身を固めろよ。2人とも
いい歳だろ?』
『凪みたいに添い遂げたい人が
いたらするさ。それまでは俺らは
今みたいなのが気楽でいいんだよ。』
2人ともカッコいいし素敵なんだけど、
根っからの女性好きだからな‥‥
今後どんな人を選ぶのか楽しみに
していよう。
『寒くないか?』
「うん、平気。」
繋がれた右手の薬指がに絡められた凪の
指がそこをさすり、何も言わなくとも
なんだか嬉しそうにさえ見える
やっと付けれたんだから、嬉しいに
決まってる‥‥
「凪‥‥今日カフェの外で待ってて
くれてありがとう‥‥嬉しかった。」
『‥‥半分は不安もあったからな。』
えっ?
家までの坂を登り切ると、凪が立ち止まって私をそっと腕の中に抱き締めた。
「‥‥どうしたらいい?」
『ここに帰って来た皐月をうんと
甘やかして今だけは閉じ込めてぇ‥
それで十分だな。』
凪‥‥‥
同じ事を凪にされたら、私なんてもっと
不安になってしまっていたかもしれない
と思うと、背中にキツく回された腕に
胸が苦しくなった。
多くを話さない凪が、こんなにも
感情を表に出してくれてる‥‥。
これからも沢山、凪のこういった姿を
見てみたい‥‥
腕の中からそっと抜け出すと、
凪の両頬を包んでから背伸びをして
キスをした。
「‥‥まだ‥不安?」
至近距離で見つめる凪の顔が近づき、
塞がれた唇から滑り込んで来た舌に
吐息が溢れると、そのまま抱っこされ
歩きながらもずっとキスが続けられた
『鍵開けて‥‥抱きたい‥』
「んっ‥‥えっ?待って‥‥凪‥ッ‥」
『んー?だって凪が、初めて自分の
テリトリーに他人を入れたんだから、
そうなるだろうって俺も遊もすぐに
分かったけどな?』
『皐月ちゃんはさ、初めて下心なしで
凪と向き合った子だったからね。』
し、下心って‥‥。
そんなのあるわけないよ‥‥。
無職で、住む場所もなくて、明日からを
生きる為に必死だったし、あの頃は
とにかく酒向さんの事を忘れて前に
進みたかったから‥‥
「‥そうなの?」
涼しい顔をして隣でお酒を飲む凪を
チラッと見上げると、綺麗な顔が少し
だけ歪められ目を逸らされてしまった
『‥お前らもいい加減遊んでばっかり
いないで身を固めろよ。2人とも
いい歳だろ?』
『凪みたいに添い遂げたい人が
いたらするさ。それまでは俺らは
今みたいなのが気楽でいいんだよ。』
2人ともカッコいいし素敵なんだけど、
根っからの女性好きだからな‥‥
今後どんな人を選ぶのか楽しみに
していよう。
『寒くないか?』
「うん、平気。」
繋がれた右手の薬指がに絡められた凪の
指がそこをさすり、何も言わなくとも
なんだか嬉しそうにさえ見える
やっと付けれたんだから、嬉しいに
決まってる‥‥
「凪‥‥今日カフェの外で待ってて
くれてありがとう‥‥嬉しかった。」
『‥‥半分は不安もあったからな。』
えっ?
家までの坂を登り切ると、凪が立ち止まって私をそっと腕の中に抱き締めた。
「‥‥どうしたらいい?」
『ここに帰って来た皐月をうんと
甘やかして今だけは閉じ込めてぇ‥
それで十分だな。』
凪‥‥‥
同じ事を凪にされたら、私なんてもっと
不安になってしまっていたかもしれない
と思うと、背中にキツく回された腕に
胸が苦しくなった。
多くを話さない凪が、こんなにも
感情を表に出してくれてる‥‥。
これからも沢山、凪のこういった姿を
見てみたい‥‥
腕の中からそっと抜け出すと、
凪の両頬を包んでから背伸びをして
キスをした。
「‥‥まだ‥不安?」
至近距離で見つめる凪の顔が近づき、
塞がれた唇から滑り込んで来た舌に
吐息が溢れると、そのまま抱っこされ
歩きながらもずっとキスが続けられた
『鍵開けて‥‥抱きたい‥』
「んっ‥‥えっ?待って‥‥凪‥ッ‥」



