「‥くす‥り‥ッ‥かば‥ん中‥ッ」
至近距離にある凪に向かって、口を
開くと、私をもたれかけさせ、すぐに
鞄を私の側に持って来てくれた。
どうしよう‥‥久しぶりに苦しい‥‥
荒くなる呼吸と共に涙がどんどん目に
溜まり始め、目の前の視界が歪んでいく
『おい!しっかりしろ!!どっちか
教えろ。』
「‥ハァ‥‥‥ハァ‥‥こ‥れ」
クリアケースの左を指差すと、
凪がまた私の顔を上に向けると
口を開かせたあと、薬を口に入れられた
『チッ‥‥飲めないか‥‥。』
「‥ハァ‥‥ハァ‥んっっ!!」
えっ!!?嘘‥‥‥ッ!!
凪の顔が近づいて来たかと思えば、
唇が塞がれ、そこから注がれる冷たい
水が薬を喉に流していく
あまりの苦しさに、凪のTシャツを
両手で握り締めながらも、もう一度
凪が口に含んだミネラルウォーターを
私に口付け注ぐと、コクンと喉がそれを
受け付けた
『‥‥‥あとは?何すればいい?』
涙を流す私の顔を、自分の着ていたTシャツの裾で拭うと、滲んだ視界の先に
いた凪に向かって首を横に振った
『‥‥ん‥‥じゃあベッドに運ぶ。
少し持ち上げるからな。
落ち着いたら着替えろよ?
そのままだと風邪ひく。』
軽々と私を持ち上げると、そっとベッドにおろした凪は、一階に降りて行って
しまった。
久しぶりに発作が出ちゃったな‥‥
悔しいけど、引き金となるのは
酒向さんのことを考えた時ばかりだ‥‥
凪にも悪いことをさせてしまった‥‥
いくら力が入らないからといって
あんな口移しで‥‥‥
触れられた場所に凪の唇の感触が
残ってしまい、そこを指でなぞりながら
、凪にも嫌な思いをさせてしまったから
後で謝りたい。
発作が落ち着き、食欲はなかったけど、
凪に何か作って持ってこうと簡単に
サンドイッチを作ると一階に降りた
休みなのに、今日は何処にも行かない
のかな‥‥。
せっかくのおやすみだからゆっくり
して欲しいのに‥‥。
ガラス窓から工房を覗いた後ドアを静かに開けると、隙間からサンドイッチが
乗ったお皿をそっと置いた
本当は凪が作業してる姿を見るのが
好きだから、外で水やりをしながらよく
盗み見してるなんて知らないだろうな‥‥
『おい‥』
ビクッ!!
至近距離にある凪に向かって、口を
開くと、私をもたれかけさせ、すぐに
鞄を私の側に持って来てくれた。
どうしよう‥‥久しぶりに苦しい‥‥
荒くなる呼吸と共に涙がどんどん目に
溜まり始め、目の前の視界が歪んでいく
『おい!しっかりしろ!!どっちか
教えろ。』
「‥ハァ‥‥‥ハァ‥‥こ‥れ」
クリアケースの左を指差すと、
凪がまた私の顔を上に向けると
口を開かせたあと、薬を口に入れられた
『チッ‥‥飲めないか‥‥。』
「‥ハァ‥‥ハァ‥んっっ!!」
えっ!!?嘘‥‥‥ッ!!
凪の顔が近づいて来たかと思えば、
唇が塞がれ、そこから注がれる冷たい
水が薬を喉に流していく
あまりの苦しさに、凪のTシャツを
両手で握り締めながらも、もう一度
凪が口に含んだミネラルウォーターを
私に口付け注ぐと、コクンと喉がそれを
受け付けた
『‥‥‥あとは?何すればいい?』
涙を流す私の顔を、自分の着ていたTシャツの裾で拭うと、滲んだ視界の先に
いた凪に向かって首を横に振った
『‥‥ん‥‥じゃあベッドに運ぶ。
少し持ち上げるからな。
落ち着いたら着替えろよ?
そのままだと風邪ひく。』
軽々と私を持ち上げると、そっとベッドにおろした凪は、一階に降りて行って
しまった。
久しぶりに発作が出ちゃったな‥‥
悔しいけど、引き金となるのは
酒向さんのことを考えた時ばかりだ‥‥
凪にも悪いことをさせてしまった‥‥
いくら力が入らないからといって
あんな口移しで‥‥‥
触れられた場所に凪の唇の感触が
残ってしまい、そこを指でなぞりながら
、凪にも嫌な思いをさせてしまったから
後で謝りたい。
発作が落ち着き、食欲はなかったけど、
凪に何か作って持ってこうと簡単に
サンドイッチを作ると一階に降りた
休みなのに、今日は何処にも行かない
のかな‥‥。
せっかくのおやすみだからゆっくり
して欲しいのに‥‥。
ガラス窓から工房を覗いた後ドアを静かに開けると、隙間からサンドイッチが
乗ったお皿をそっと置いた
本当は凪が作業してる姿を見るのが
好きだから、外で水やりをしながらよく
盗み見してるなんて知らないだろうな‥‥
『おい‥』
ビクッ!!



