命に別状はないのかもしれない‥‥
それだけでも感謝をしないといけない
のに、手が動かないかもしれないと
いう医師の言葉にあたまが真っ白に
なってしまった
『ありがとうございます。
‥‥‥ッ‥凪‥!!』
ドクン
移動式のベッドが手術室から出て来ると
ご両親とつかささんが駆け寄るのに
対して立つものの一歩も動かない
凪‥‥‥ッ‥‥‥
頭に巻かれた包帯、呼吸器マスク、
点滴‥‥そのどれもが先程の光景を
思い出させ一気に胸が苦しくなる
『皐月ちゃん?‥‥どうした?』
「大丈夫です‥‥すみませ‥」
『顔色が悪い。俺達が付き添えるのは
ここまでだ。一旦帰ろう‥‥。
これから犯人探しもしないと
いけないからね。』
えっ?
肩を抱き寄せられる手に少しだけ
力が込められると、羽鳥さんと表情が
険しくなる
そうだ‥‥‥
凪を傷付けた人がいる‥‥。
一体誰がそんなことを‥‥。
どうして人を傷つけたいと思うの?
せっかく与えられた大切な命の使い方を
どうしてそんなことに使うの?
大切に出来ないならその命を皐月に
くれたらどんなにいいか‥‥‥
羽鳥さんと工房に戻ると、柿添さんが
そこに居てくれて、警察の人が現場
検証を行ったあと、防犯カメラの
テープを持ち帰った事を聞かされた。
防犯カメラの映像が何処まで撮れて
いるかも分からないし、激しい雨音で
音声だって聞こえないかもしれない。
どんな小さなことでもいい‥‥。
何かが残っていて欲しい‥‥。
『皐月ちゃん、暫く
俺と旭がここに泊まってもいい?』
「えっ?‥‥どうして‥‥」
『犯人が戻るかもしれない。
捕まっていない以上は君を1人に
したら後で凪に叱られるからね。』
羽鳥さん‥‥‥
『心配いらねぇよ。凪のことも。
どんな犯人か知らねぇけど、
来たら塗料をぶっかけてやるさ。』
柿添さんに頭をポンポンと撫でられ、
2人の優しさにまた涙が出そうになった
怖いけど、ここを離れたくなかった。
それに私が帰る場所はお父さんの
ところしかなく、あまりにも遠くて
きっと心が落ち着かない。
「ありがとうございます‥‥。」
『ん‥‥俺たちも前はよくここの
2階の客室に雑魚寝で
寝泊まりしてたから平気だよ。』
私が使わせて貰ってる部屋の他に、
8畳ほどの和室があるから、そこに
お布団を用意しよう‥‥。
雨だから布団乾燥機をかけて
シーツも乾燥機にかければ夜までには
間に合うはずだから。
それだけでも感謝をしないといけない
のに、手が動かないかもしれないと
いう医師の言葉にあたまが真っ白に
なってしまった
『ありがとうございます。
‥‥‥ッ‥凪‥!!』
ドクン
移動式のベッドが手術室から出て来ると
ご両親とつかささんが駆け寄るのに
対して立つものの一歩も動かない
凪‥‥‥ッ‥‥‥
頭に巻かれた包帯、呼吸器マスク、
点滴‥‥そのどれもが先程の光景を
思い出させ一気に胸が苦しくなる
『皐月ちゃん?‥‥どうした?』
「大丈夫です‥‥すみませ‥」
『顔色が悪い。俺達が付き添えるのは
ここまでだ。一旦帰ろう‥‥。
これから犯人探しもしないと
いけないからね。』
えっ?
肩を抱き寄せられる手に少しだけ
力が込められると、羽鳥さんと表情が
険しくなる
そうだ‥‥‥
凪を傷付けた人がいる‥‥。
一体誰がそんなことを‥‥。
どうして人を傷つけたいと思うの?
せっかく与えられた大切な命の使い方を
どうしてそんなことに使うの?
大切に出来ないならその命を皐月に
くれたらどんなにいいか‥‥‥
羽鳥さんと工房に戻ると、柿添さんが
そこに居てくれて、警察の人が現場
検証を行ったあと、防犯カメラの
テープを持ち帰った事を聞かされた。
防犯カメラの映像が何処まで撮れて
いるかも分からないし、激しい雨音で
音声だって聞こえないかもしれない。
どんな小さなことでもいい‥‥。
何かが残っていて欲しい‥‥。
『皐月ちゃん、暫く
俺と旭がここに泊まってもいい?』
「えっ?‥‥どうして‥‥」
『犯人が戻るかもしれない。
捕まっていない以上は君を1人に
したら後で凪に叱られるからね。』
羽鳥さん‥‥‥
『心配いらねぇよ。凪のことも。
どんな犯人か知らねぇけど、
来たら塗料をぶっかけてやるさ。』
柿添さんに頭をポンポンと撫でられ、
2人の優しさにまた涙が出そうになった
怖いけど、ここを離れたくなかった。
それに私が帰る場所はお父さんの
ところしかなく、あまりにも遠くて
きっと心が落ち着かない。
「ありがとうございます‥‥。」
『ん‥‥俺たちも前はよくここの
2階の客室に雑魚寝で
寝泊まりしてたから平気だよ。』
私が使わせて貰ってる部屋の他に、
8畳ほどの和室があるから、そこに
お布団を用意しよう‥‥。
雨だから布団乾燥機をかけて
シーツも乾燥機にかければ夜までには
間に合うはずだから。



