『皐月さん!!』
ビクッ
受付をして手術室の待合でただ待つこと
しか出来なかった私は、聞こえて来た
声に勢いよく顔を上げた
つかささん‥‥‥?
それに‥‥後ろの2人は凪のご両親?
あ‥‥そうか‥‥警察から連絡が
入ったのだろうか‥‥。
1番真っ先に連絡しないといけない
人達なのに、私は自分のことばかり
考えていて何をしていたんだろう‥‥
『お兄ちゃんは?大丈夫なんですか?』
どうしよう‥‥
何か話さないといけないのに、
何も言葉が出て来ない‥‥
ちゃんと伝えないといけないのに、
工房で横たわる凪の姿が頭をよぎり
どうしたって震えてしまう
『皐月ちゃん、大丈夫。俺がちゃんと
話すから。』
ッ‥‥羽鳥さん‥‥‥
小さく頷くことしか出来ない私を他所に
羽鳥さんがご家族にあったことを話すと
お母さんも声をあげて泣いてしまった
凪‥‥‥‥聞こえてる?
血の繋がりなんかなくても、こんなにも
心配して涙を流してくれる家族が
ちゃんとあなたにはいるよ?
『あなたが皐月さんね‥‥。』
「ッ‥‥はい‥‥あの‥私‥」
『凪のそばに居てくれてありがとう。
あの子が誰かと暮らしたいなんて
言ったの初めてだったから、お会い
したかったんです。』
小柄でとても優しそうなお母さんは、
目に涙を溜めて、私の手をそっと握って
下さった。
「私の方こそいつまでもッ‥甘えて
ばかりで‥‥優しくて真っ直ぐな
彼の生き方に自信や‥‥笑顔を沢山
貰えてッ‥ます‥‥。」
『そう‥‥あの子は昔から何処か遠慮
しててね。誰かを幸せにしたい子に
育ってくれて十分よ。
皐月さんありがとう‥‥。』
重ねられた手から伝わる温かい温もりに
震えが止まらず、また涙が瞳にとめどなく溢れてくる
私がどれだけ凪に依存をしていたかを
思い知らされるくらい、彼を失う事が
いつの間にかこんなにも怖いとさえ
思えていた。
まだ凪に何もしてあげられていない‥‥。
守られてばかりで一度も守ってあげた
ことだってない。
凪‥‥‥‥戻って来て‥‥‥
ガチャ
『先生!!凪は!!』
『‥‥刺し傷も深く出血がかなり
多かったです。神経まで損傷している
為、手術は成功しましたが、今後
上手く動かす事が出来にくいかも
しれません。頭を強く打っていた
ようですが、脳に異常はなく、頭部の
傷の縫合処置を行いました。
今は麻酔が効いてますので安静に暫く
リハビリも兼ねて入院しましょう。』
ビクッ
受付をして手術室の待合でただ待つこと
しか出来なかった私は、聞こえて来た
声に勢いよく顔を上げた
つかささん‥‥‥?
それに‥‥後ろの2人は凪のご両親?
あ‥‥そうか‥‥警察から連絡が
入ったのだろうか‥‥。
1番真っ先に連絡しないといけない
人達なのに、私は自分のことばかり
考えていて何をしていたんだろう‥‥
『お兄ちゃんは?大丈夫なんですか?』
どうしよう‥‥
何か話さないといけないのに、
何も言葉が出て来ない‥‥
ちゃんと伝えないといけないのに、
工房で横たわる凪の姿が頭をよぎり
どうしたって震えてしまう
『皐月ちゃん、大丈夫。俺がちゃんと
話すから。』
ッ‥‥羽鳥さん‥‥‥
小さく頷くことしか出来ない私を他所に
羽鳥さんがご家族にあったことを話すと
お母さんも声をあげて泣いてしまった
凪‥‥‥‥聞こえてる?
血の繋がりなんかなくても、こんなにも
心配して涙を流してくれる家族が
ちゃんとあなたにはいるよ?
『あなたが皐月さんね‥‥。』
「ッ‥‥はい‥‥あの‥私‥」
『凪のそばに居てくれてありがとう。
あの子が誰かと暮らしたいなんて
言ったの初めてだったから、お会い
したかったんです。』
小柄でとても優しそうなお母さんは、
目に涙を溜めて、私の手をそっと握って
下さった。
「私の方こそいつまでもッ‥甘えて
ばかりで‥‥優しくて真っ直ぐな
彼の生き方に自信や‥‥笑顔を沢山
貰えてッ‥ます‥‥。」
『そう‥‥あの子は昔から何処か遠慮
しててね。誰かを幸せにしたい子に
育ってくれて十分よ。
皐月さんありがとう‥‥。』
重ねられた手から伝わる温かい温もりに
震えが止まらず、また涙が瞳にとめどなく溢れてくる
私がどれだけ凪に依存をしていたかを
思い知らされるくらい、彼を失う事が
いつの間にかこんなにも怖いとさえ
思えていた。
まだ凪に何もしてあげられていない‥‥。
守られてばかりで一度も守ってあげた
ことだってない。
凪‥‥‥‥戻って来て‥‥‥
ガチャ
『先生!!凪は!!』
『‥‥刺し傷も深く出血がかなり
多かったです。神経まで損傷している
為、手術は成功しましたが、今後
上手く動かす事が出来にくいかも
しれません。頭を強く打っていた
ようですが、脳に異常はなく、頭部の
傷の縫合処置を行いました。
今は麻酔が効いてますので安静に暫く
リハビリも兼ねて入院しましょう。』



