遣らずの雨 下

確かにあんなことが何度もあったら
怖いけど、1人で対応出来るかと
言われたら無理だと思う。


どうしたって力がないし、発作でも
出たらそれこそ対抗できない‥‥


「いいんですか?」


『勿論。凪と皐月ちゃんがどんな感じか
 見てみたいし?』


えっ?


『な?それよ。2人が恋人なんてまだ
 信じられないからなぁ?』


ええっ!?


大笑いしながらソファの方へ行った2人
をみながら、急に不安になり凪を
見上げた。


「本当に邪魔じゃない?」


『フッ‥‥そんなわけあるかよ。』


凪の大きな手が優しく頭に触れたあと
指で頬をさすられ顔が熱くなる


初めてのキャンプだから嬉しいけど、
よく分からない分お手伝い出来るか
不安にもなってしまう


『お前は楽しむことだけ考えろ。
 初めてのことがまた増えるな?』


「うん、そうだね。」


美味しいジェラートをみんなで
食べながら、キャンプ場の場所や設備
が分かるホームページを見て、
想像していたものとだいぶ違って
ワクワク感の方が増してしまった。


温泉も近くにあるし、施設も綺麗で、
トイレやシャワールーム、パウダールームも女性専用でちゃんとある。


『じゃあ現地集合な。材料とかは
 買ってくから。』


『皐月ちゃん、楽しみにしててね。』


「はい!羽鳥さん、柿添さん
 ありがとうございます。」


2人を見送り、もう一度キャンプ場の
ホームページを凪のパソコンで
見てみる。


キャンプか‥‥‥

まさかこの歳になって初めて体験
出来るなんて思ってもみなかったけど、
凪と行けるなんて嬉しい‥‥


『はぁ‥‥せっかくゆっくり出来ると
 思ったけど、買い物に行くか。
 テントはあるけど、色々見たいだろ?
 キャンプ用品。』


「うん!!行きたい!!」


『フッ‥子供かよ。
 ほら出かける準備して来い。』


子供でもいいもん‥‥本当に
楽しみなんだもん‥‥‥。


生を与えられた人生だから、限られた
時間を沢山楽しい思い出にしたい。
そう決めたんだから‥‥‥。


2人でアウトドア専門店にやって来ると
広々とした店内を2人でゆっくり見て
回ることにした。


ウェアや靴も沢山種類があり、凪も
私も何着か選び、その後は食器や、
調理グッズのコーナーを見たり、
何を見ても楽しかった。


「これも買うの?」