薄暗い室内でライトに照らされた凪の
鍛えられた上半身のあちこちにある
傷痕に1つひとつ私の手を触れさせ、
最後にお腹の下の方にある5センチ程の
手術痕を触った。
『お前のも場所が違うだけで、
俺と同じ。これは盲腸‥‥
これは木材加工してる時に機械で
切って縫った‥‥それだけだろ?』
「ん‥‥ほんとだ‥‥‥‥ッ」
口数少ない凪の優しさに涙が溢れ、
両手を伸ばすと、もう一度深いキスを
落とされた。
フッと見せた柔らかい表情に、
もう迷いは一切なくなり、そのあとは
何も考える余裕がないほどに、優しく
何度も凪に抱かれた。
恥ずかしくないと言ったら嘘だけど、
凪に抱いてもらっている間、一度も
傷痕の事を考えなかったのだ
消せない過去‥‥
消えない傷痕‥‥
今まではこの傷痕を見る度に、皐月の
ことを考えない日はなかったけど、
凪と同じ‥‥‥その言葉だけで、
長い時間かけて巻きついた鎖が音を
立てて切れた気がする‥‥
「‥ッ‥‥ンッ‥凪‥ッ‥‥アアッ!!」
何度も押し寄せる波が一気に押し寄せ
ると、ぐったりした体を凪が抱き締め
力なくそこにもたれた。
『ハァ‥‥‥悪い‥無理させた‥。』
ドクドクと鼓動する凪の心臓に耳を寄せ
、小さく首を横に振る
しっとりとする凪の首に抱きつけば、
凪もまた同じように抱き締めてくれた
「‥‥凪」
『ん?』
「‥‥‥受け入れてくれてありがとう」
『フッ‥‥そんなの、お前が来た日に
とっくに受け入れてる。』
「ふふ‥‥そっか‥‥嬉しい‥‥。」
私を特別扱いしないことが、
私への最大の優しさだと感じてる‥‥
そうだね‥‥‥。
最初から凪は、私に対してずっと
変わらず接してくれてたよね‥‥。
だから‥‥こんなにも早く凪に自分を
見せられたんだと思う‥‥
「おやすみ‥‥」
『ん‥‥おやすみ‥』
いつも眠る場所ではない居場所を
知ってしまった‥‥
ただ思うのは‥‥
生きてる時間を凪と恋愛したい‥‥。
いつまで生きれるとか不安にならず、
1日でも多く生きていたい。
凪‥‥ありがとう‥‥
眠る前に顔を見合わせてもう一度
した優しいキスに力が抜け、凪に
抱き締めてもらいながら朝まで眠った
鍛えられた上半身のあちこちにある
傷痕に1つひとつ私の手を触れさせ、
最後にお腹の下の方にある5センチ程の
手術痕を触った。
『お前のも場所が違うだけで、
俺と同じ。これは盲腸‥‥
これは木材加工してる時に機械で
切って縫った‥‥それだけだろ?』
「ん‥‥ほんとだ‥‥‥‥ッ」
口数少ない凪の優しさに涙が溢れ、
両手を伸ばすと、もう一度深いキスを
落とされた。
フッと見せた柔らかい表情に、
もう迷いは一切なくなり、そのあとは
何も考える余裕がないほどに、優しく
何度も凪に抱かれた。
恥ずかしくないと言ったら嘘だけど、
凪に抱いてもらっている間、一度も
傷痕の事を考えなかったのだ
消せない過去‥‥
消えない傷痕‥‥
今まではこの傷痕を見る度に、皐月の
ことを考えない日はなかったけど、
凪と同じ‥‥‥その言葉だけで、
長い時間かけて巻きついた鎖が音を
立てて切れた気がする‥‥
「‥ッ‥‥ンッ‥凪‥ッ‥‥アアッ!!」
何度も押し寄せる波が一気に押し寄せ
ると、ぐったりした体を凪が抱き締め
力なくそこにもたれた。
『ハァ‥‥‥悪い‥無理させた‥。』
ドクドクと鼓動する凪の心臓に耳を寄せ
、小さく首を横に振る
しっとりとする凪の首に抱きつけば、
凪もまた同じように抱き締めてくれた
「‥‥凪」
『ん?』
「‥‥‥受け入れてくれてありがとう」
『フッ‥‥そんなの、お前が来た日に
とっくに受け入れてる。』
「ふふ‥‥そっか‥‥嬉しい‥‥。」
私を特別扱いしないことが、
私への最大の優しさだと感じてる‥‥
そうだね‥‥‥。
最初から凪は、私に対してずっと
変わらず接してくれてたよね‥‥。
だから‥‥こんなにも早く凪に自分を
見せられたんだと思う‥‥
「おやすみ‥‥」
『ん‥‥おやすみ‥』
いつも眠る場所ではない居場所を
知ってしまった‥‥
ただ思うのは‥‥
生きてる時間を凪と恋愛したい‥‥。
いつまで生きれるとか不安にならず、
1日でも多く生きていたい。
凪‥‥ありがとう‥‥
眠る前に顔を見合わせてもう一度
した優しいキスに力が抜け、凪に
抱き締めてもらいながら朝まで眠った



