過去は消せない‥‥‥
その言葉が胸に響くのは、自分も
そうだと思ったからだ。
いつも何かに怯えて、誰かと繋がるのを
恐れて、1人で生きていけばいいなんて
卑屈になって過ごしていた過去は
どうしたって消せない
酒向さんと出会って変わりたいって
思えて、誰かを笑顔にしたいなんて
思える人生があったのに、自分から
逃げて来てしまった‥‥
「凪‥‥‥私は自分が見て来た凪しか
知らないけれど、これからの凪を
沢山そばで見たいと思ってる。
だから凪も私のこと見ててくれる?」
隣に座る凪を見上げると、伸びてきた
手が私の前髪をかき揚げ、じっと
真顔で見つめてきた。
誰にだって過去はある‥‥
それはどうしたって消せないし、
そこに思いを馳せる時間よりも、
今とこれからの凪に時間を注ぎたい
『‥‥やっぱり俺‥お前のこと
抱きたい‥‥』
ドクン
「わ、私さ!見たらわかるけど、
スタイル悪いし‥その‥‥か、体に
傷痕だってあるから見栄えが
残念っていうか‥‥
‥‥だから最初に謝っとく‥‥」
近づいて来た凪の重みでソファに
倒されそうになり、両手で凪の口元に
手を当てる
何もしないって言ったのに‥‥‥
何でこうなってしまうの?
「ッ‥‥な、舐めないで!」
クスクス笑いながら私の指を舐める
凪は、きっと真っ赤なしてる私を見て
笑っているんだと思う
『今日は我慢する‥‥でも
一緒には寝るぞ‥‥』
「えっ?‥ウワッ!!」
体を起こされかと思うと、軽々と
持ち上げられ抱っこをされている
状況に恥ずかしくて首元にしがみつく
『皐月‥‥電気消して。』
部屋の中央の壁に備え付けられてある
木目調にシルバーのドグルスイッチを
順番に下に下ろすと、次々と部屋の明かりが消えていく
「凪‥‥待って?‥‥もう寝るの?」
『ん‥‥お前と今日は少しでも
長く一緒に寝たいから。』
ドクン
外の月明かりのみが差し込む室内を
ゆっくり歩く凪がベッドに私をおろすと
ルームランプの明かりを付けた後
私の頭をクシャッと撫でた。
『ほら‥‥今日は色々あったから
早く寝ろ。ここには俺がいるから
安心していい‥‥。』
「‥‥うん‥‥ありがとう。」
なんだかんだ言いつつも、心配して
くれてる気持ちがその手から伝わる‥‥
せっかく連れて来てくれたのに、私が
変な態度を取ったら駄目だ‥‥
その言葉が胸に響くのは、自分も
そうだと思ったからだ。
いつも何かに怯えて、誰かと繋がるのを
恐れて、1人で生きていけばいいなんて
卑屈になって過ごしていた過去は
どうしたって消せない
酒向さんと出会って変わりたいって
思えて、誰かを笑顔にしたいなんて
思える人生があったのに、自分から
逃げて来てしまった‥‥
「凪‥‥‥私は自分が見て来た凪しか
知らないけれど、これからの凪を
沢山そばで見たいと思ってる。
だから凪も私のこと見ててくれる?」
隣に座る凪を見上げると、伸びてきた
手が私の前髪をかき揚げ、じっと
真顔で見つめてきた。
誰にだって過去はある‥‥
それはどうしたって消せないし、
そこに思いを馳せる時間よりも、
今とこれからの凪に時間を注ぎたい
『‥‥やっぱり俺‥お前のこと
抱きたい‥‥』
ドクン
「わ、私さ!見たらわかるけど、
スタイル悪いし‥その‥‥か、体に
傷痕だってあるから見栄えが
残念っていうか‥‥
‥‥だから最初に謝っとく‥‥」
近づいて来た凪の重みでソファに
倒されそうになり、両手で凪の口元に
手を当てる
何もしないって言ったのに‥‥‥
何でこうなってしまうの?
「ッ‥‥な、舐めないで!」
クスクス笑いながら私の指を舐める
凪は、きっと真っ赤なしてる私を見て
笑っているんだと思う
『今日は我慢する‥‥でも
一緒には寝るぞ‥‥』
「えっ?‥ウワッ!!」
体を起こされかと思うと、軽々と
持ち上げられ抱っこをされている
状況に恥ずかしくて首元にしがみつく
『皐月‥‥電気消して。』
部屋の中央の壁に備え付けられてある
木目調にシルバーのドグルスイッチを
順番に下に下ろすと、次々と部屋の明かりが消えていく
「凪‥‥待って?‥‥もう寝るの?」
『ん‥‥お前と今日は少しでも
長く一緒に寝たいから。』
ドクン
外の月明かりのみが差し込む室内を
ゆっくり歩く凪がベッドに私をおろすと
ルームランプの明かりを付けた後
私の頭をクシャッと撫でた。
『ほら‥‥今日は色々あったから
早く寝ろ。ここには俺がいるから
安心していい‥‥。』
「‥‥うん‥‥ありがとう。」
なんだかんだ言いつつも、心配して
くれてる気持ちがその手から伝わる‥‥
せっかく連れて来てくれたのに、私が
変な態度を取ったら駄目だ‥‥



