どうしよう‥‥‥どうしたらいい?
冷静で居たいのに、相手の存在が
恐ろし過ぎて口元が震えてしまう‥‥
『皐月ちゃんって言うんでしょ?
アイツいつも名前で呼んでて
ムカついてたんだよね‥‥。』
「‥ッ‥‥」
凪って叫びたいけど、叫んだところで
凪は羽鳥さんの事務所に行ってしまって
いるから戻らない‥‥
男性が入り口付近に立ってるせいで、
外には逃げられそうにない‥‥‥
キョロキョロと目だけがよく動き、
冷や汗が首筋を伝う感覚に唾を
ゴクリと飲み干す
『クク‥‥アイツ居ないんでしょ?
そう言ってたもんねぇ?
せっかくお話し出来ると思ったのに、
レジ変わりやがって‥‥。
いつも僕にニコニコしてくれて、
好きなんでしょ?
おいで‥‥‥』
「‥ッ‥‥嫌!!凪‥凪!!!!
凪!!!!!」
バァン!!!!!
えっ!?
男性に手首を掴まれたと同時に
入り口のドアが勢いよく開かれると、
いるはずのない相手に涙が一気に
溢れてしまった
『てめぇ!!』
「キャア!!』
私から勢いよく剥がされた相手を
思いっきり殴る凪に、恐怖からか
カウンターの下に座り込み頭を抱える
『遊、警察‥あとソイツのこと頼む。』
『任せとけ。凪‥殺すなよ?
皐月ちゃん、立てる?』
羽鳥さん‥‥‥
『さ、皐月ちゃん!!助けて!!
僕のこと好きなんでしょ!!?』
ビクッ
『煩せぇ‥‥さっさと外に出ろ!』
凪の聞いたこともないような低い声に
震える体で羽鳥さんを見上げると、
カウンターの向こうにいた2人の
気配が消え、外に出たのが分かった。
「羽鳥さ‥‥どうしてここに?」
ハンカチで涙を優しく拭いてくれる
羽鳥さんに体を起こされるものの、
足に力が入らず、そのまま椅子に
座らせてくれた。
『凪が事務所に来る途中に、
あの男性の車とすれ違ったみたいで、
とにかく工房に来いって言われたから
慌てて来たんだよ。
怖かったね‥‥もう大丈夫だから。』
頭を優しく撫でてくれる羽鳥さんに、
思ってた以上に怖かったんだと、
思い出すだけで体が震え始める。
2人が来なかったら‥‥‥
そう思うだけで涙がとめどなく
溢れて来てしまう
暫くすると、羽鳥さんが呼んでくれた
警察の方々に事情を説明し、男性は
連れて行かれた。
『凪、後は頼むな。また落ち着いたら
仕事依頼するからよろしく。』
『ん‥‥悪かったな、助かった。』
「羽鳥さんありがとうございました。」
『気にしないで?また美味しいご飯
食べに行こうね。』
立ち上がれない私に笑顔で手を振る
羽鳥さんを凪と見送ると、玄関に
鍵をかけた凪が振り返り私を見つめると
私に駆け寄り自分の腕の中に私を
閉じ込めた
冷静で居たいのに、相手の存在が
恐ろし過ぎて口元が震えてしまう‥‥
『皐月ちゃんって言うんでしょ?
アイツいつも名前で呼んでて
ムカついてたんだよね‥‥。』
「‥ッ‥‥」
凪って叫びたいけど、叫んだところで
凪は羽鳥さんの事務所に行ってしまって
いるから戻らない‥‥
男性が入り口付近に立ってるせいで、
外には逃げられそうにない‥‥‥
キョロキョロと目だけがよく動き、
冷や汗が首筋を伝う感覚に唾を
ゴクリと飲み干す
『クク‥‥アイツ居ないんでしょ?
そう言ってたもんねぇ?
せっかくお話し出来ると思ったのに、
レジ変わりやがって‥‥。
いつも僕にニコニコしてくれて、
好きなんでしょ?
おいで‥‥‥』
「‥ッ‥‥嫌!!凪‥凪!!!!
凪!!!!!」
バァン!!!!!
えっ!?
男性に手首を掴まれたと同時に
入り口のドアが勢いよく開かれると、
いるはずのない相手に涙が一気に
溢れてしまった
『てめぇ!!』
「キャア!!』
私から勢いよく剥がされた相手を
思いっきり殴る凪に、恐怖からか
カウンターの下に座り込み頭を抱える
『遊、警察‥あとソイツのこと頼む。』
『任せとけ。凪‥殺すなよ?
皐月ちゃん、立てる?』
羽鳥さん‥‥‥
『さ、皐月ちゃん!!助けて!!
僕のこと好きなんでしょ!!?』
ビクッ
『煩せぇ‥‥さっさと外に出ろ!』
凪の聞いたこともないような低い声に
震える体で羽鳥さんを見上げると、
カウンターの向こうにいた2人の
気配が消え、外に出たのが分かった。
「羽鳥さ‥‥どうしてここに?」
ハンカチで涙を優しく拭いてくれる
羽鳥さんに体を起こされるものの、
足に力が入らず、そのまま椅子に
座らせてくれた。
『凪が事務所に来る途中に、
あの男性の車とすれ違ったみたいで、
とにかく工房に来いって言われたから
慌てて来たんだよ。
怖かったね‥‥もう大丈夫だから。』
頭を優しく撫でてくれる羽鳥さんに、
思ってた以上に怖かったんだと、
思い出すだけで体が震え始める。
2人が来なかったら‥‥‥
そう思うだけで涙がとめどなく
溢れて来てしまう
暫くすると、羽鳥さんが呼んでくれた
警察の方々に事情を説明し、男性は
連れて行かれた。
『凪、後は頼むな。また落ち着いたら
仕事依頼するからよろしく。』
『ん‥‥悪かったな、助かった。』
「羽鳥さんありがとうございました。」
『気にしないで?また美味しいご飯
食べに行こうね。』
立ち上がれない私に笑顔で手を振る
羽鳥さんを凪と見送ると、玄関に
鍵をかけた凪が振り返り私を見つめると
私に駆け寄り自分の腕の中に私を
閉じ込めた



