同じ服なのに、着る人が違うと良い服に
見えてしまうのが悲しくなる‥‥
スタイルが違うから仕方ないけど、
何とか着れて良かった。
コンビニが近くにあるから、必要なものはつかささんと夕食後買いに行けたし、
あとは大丈夫かな‥‥
入浴を済ませてから戻ると、疲れが
溜まっていたのかベッドで眠る妹さん
を見て明かりを落とすと、起こすと
悪いと思い、本を持って下に向かった
「あれ‥‥どうしたの?」
ロッキングチェアにもたれて座る凪に
驚きつつも小声で近づく
『‥‥別に‥‥なんとなく‥』
「もう寝てるから心配いらないよ。」
優しい凪の事だ。血の繋がりはなくとも
つかささんの事が気になってるはずだと
感じた
カウンターの明かりをつけると、
椅子に腰掛けて本を読もうとしたら、
凪が静かに立ち上がった
『お前さ‥‥今日向こうで寝ろ。』
えっ?
あまりの驚きにしおりを抜いた本が
手から抜けて閉じてしまう。
今‥‥なんて言った?
真顔で私に近づく凪に、何故か分からず
椅子から立ち上がると、カウンター越し
に来た凪を見て唾をゴクリと飲み込んだ
静かな店内と、小さな明かりのみが
照らす空間が、いつもいる場所なのに
違う場所に思えてしまう。
「‥‥何言って‥‥私はソファで」
『ん‥‥聞いた。でも今日は皐月と
居たい‥‥‥』
ドクン
どういう意味で言ってるの?
私と居たいなんてそんな思い詰めた顔で
言われたら、断れない‥‥
「‥‥‥凪がちゃんと寝たら戻るから、
それまででもいい?」
一度は一緒のベッドで眠ってしまった
ものの、今回は意識もハッキリとある
状態だからこそ、あの敷居をまたぐのに
勇気がいる
心地よさを知ってしまうと怖い事を
知ってるから、ずっとそこに行かずに
過ごして来た。
本当はこれ以上凪のスペースに入る
べきじゃないことも分かってるけど、
今‥1人になりたくないんじゃないかと
いう気持ちも伝わってくる
今日の凪は甘えてる‥‥‥。
普段そういう事を見せない人なだけに、
目の前の気持ちが嘘だとは思えなかった
何も言わない凪に手を取られると、
扉に鍵だけかけて、暗い庭を2人で
歩きあっという間に倉庫の前まで
来てしまった。
『皐月?』
見えてしまうのが悲しくなる‥‥
スタイルが違うから仕方ないけど、
何とか着れて良かった。
コンビニが近くにあるから、必要なものはつかささんと夕食後買いに行けたし、
あとは大丈夫かな‥‥
入浴を済ませてから戻ると、疲れが
溜まっていたのかベッドで眠る妹さん
を見て明かりを落とすと、起こすと
悪いと思い、本を持って下に向かった
「あれ‥‥どうしたの?」
ロッキングチェアにもたれて座る凪に
驚きつつも小声で近づく
『‥‥別に‥‥なんとなく‥』
「もう寝てるから心配いらないよ。」
優しい凪の事だ。血の繋がりはなくとも
つかささんの事が気になってるはずだと
感じた
カウンターの明かりをつけると、
椅子に腰掛けて本を読もうとしたら、
凪が静かに立ち上がった
『お前さ‥‥今日向こうで寝ろ。』
えっ?
あまりの驚きにしおりを抜いた本が
手から抜けて閉じてしまう。
今‥‥なんて言った?
真顔で私に近づく凪に、何故か分からず
椅子から立ち上がると、カウンター越し
に来た凪を見て唾をゴクリと飲み込んだ
静かな店内と、小さな明かりのみが
照らす空間が、いつもいる場所なのに
違う場所に思えてしまう。
「‥‥何言って‥‥私はソファで」
『ん‥‥聞いた。でも今日は皐月と
居たい‥‥‥』
ドクン
どういう意味で言ってるの?
私と居たいなんてそんな思い詰めた顔で
言われたら、断れない‥‥
「‥‥‥凪がちゃんと寝たら戻るから、
それまででもいい?」
一度は一緒のベッドで眠ってしまった
ものの、今回は意識もハッキリとある
状態だからこそ、あの敷居をまたぐのに
勇気がいる
心地よさを知ってしまうと怖い事を
知ってるから、ずっとそこに行かずに
過ごして来た。
本当はこれ以上凪のスペースに入る
べきじゃないことも分かってるけど、
今‥1人になりたくないんじゃないかと
いう気持ちも伝わってくる
今日の凪は甘えてる‥‥‥。
普段そういう事を見せない人なだけに、
目の前の気持ちが嘘だとは思えなかった
何も言わない凪に手を取られると、
扉に鍵だけかけて、暗い庭を2人で
歩きあっという間に倉庫の前まで
来てしまった。
『皐月?』



