それよりも、心臓の事を伝える時、
思ったよりもサラッと言えたことに
驚いている
あんなに隠してきたことなのに、
話の流れで言えてしまうなんて‥‥
聞こえてたのか聞こえてなかったのか
分からないが、鼻の頭に触れるなんて
何考えてるんだか‥‥
しれっと何もなかったかのような
顔をしている凪の方がよっぽど腹が
たったから、私も両手で凪の頬を
掴むと同じようにグイッと近づいた
『‥‥‥‥お前‥自分が何してるか
分かってんの?』
えっ?
何してって‥‥‥
「ッ!!‥そ、そういうんじゃないし、
仕返ししただけ‥‥ッ」
至近距離から見つめらた視線で我に
かえると、離れようとした瞬間に、
凪の唇が触れるか触れないか
分からないくらいの速さで私の唇に
触れた気がした
『‥‥‥‥少しはそこが乱れただろ?』
私の心臓を指差す凪がフッと鼻で
笑うと同時に、顔に熱が集中して
一気に熱くなってしまった
「か‥か、揶揄うのやめてってば!」
『フッ‥‥はいはい‥‥』
「凪!!」
欠伸をしながらショップを出ていく凪の
背中に向かって叫ぶものの、ドアが空しく閉まりその場にまた力なく座った
‥‥‥一体どういうつもりであんなこと
したんだろう?
そう言えば‥‥前に羽鳥さん達と
ご飯を食べた日に来ていたあの2人も
凪と付き合っていたっぽいし、
こういうことに慣れてるのかもしれない
けど、私にあんな事をするとは
思っても見なかった。
触れられた鼻先と唇に全神経が
集中して、これじゃあとても仕事に
ならないよ‥‥
チリンチリン
「あ‥‥い、いらっしゃいませ。」
いけない‥‥
まだ勤務中なのに、凪のせいで
気が緩んでしまっていた
慌てて背筋を伸ばして立ち上がると、
綺麗な女性が遠慮気味に顔を覗かせ、
私と目が合うと小さく会釈をしてきた
お客様‥?
見たことはない人だけど、もしかして
凪の知り合いだろうか?
「あの‥‥」
『前の女と違う‥‥。あなたが今の
彼女?』
えっ!?
突然聞かされた内容に驚き、目を見開いて相手を見つめると、背後に現れた
凪が彼女に気付き頭を小突いた
『お前‥何しに来たんだよ‥‥帰れ。』
凪‥‥‥
やっぱり凪の知り合いなんだ‥‥‥
小突かれた頭を押さえながらも、
凪の姿にパァっと表情が明るくなると、
彼女は勢いよく凪に抱きついた
思ったよりもサラッと言えたことに
驚いている
あんなに隠してきたことなのに、
話の流れで言えてしまうなんて‥‥
聞こえてたのか聞こえてなかったのか
分からないが、鼻の頭に触れるなんて
何考えてるんだか‥‥
しれっと何もなかったかのような
顔をしている凪の方がよっぽど腹が
たったから、私も両手で凪の頬を
掴むと同じようにグイッと近づいた
『‥‥‥‥お前‥自分が何してるか
分かってんの?』
えっ?
何してって‥‥‥
「ッ!!‥そ、そういうんじゃないし、
仕返ししただけ‥‥ッ」
至近距離から見つめらた視線で我に
かえると、離れようとした瞬間に、
凪の唇が触れるか触れないか
分からないくらいの速さで私の唇に
触れた気がした
『‥‥‥‥少しはそこが乱れただろ?』
私の心臓を指差す凪がフッと鼻で
笑うと同時に、顔に熱が集中して
一気に熱くなってしまった
「か‥か、揶揄うのやめてってば!」
『フッ‥‥はいはい‥‥』
「凪!!」
欠伸をしながらショップを出ていく凪の
背中に向かって叫ぶものの、ドアが空しく閉まりその場にまた力なく座った
‥‥‥一体どういうつもりであんなこと
したんだろう?
そう言えば‥‥前に羽鳥さん達と
ご飯を食べた日に来ていたあの2人も
凪と付き合っていたっぽいし、
こういうことに慣れてるのかもしれない
けど、私にあんな事をするとは
思っても見なかった。
触れられた鼻先と唇に全神経が
集中して、これじゃあとても仕事に
ならないよ‥‥
チリンチリン
「あ‥‥い、いらっしゃいませ。」
いけない‥‥
まだ勤務中なのに、凪のせいで
気が緩んでしまっていた
慌てて背筋を伸ばして立ち上がると、
綺麗な女性が遠慮気味に顔を覗かせ、
私と目が合うと小さく会釈をしてきた
お客様‥?
見たことはない人だけど、もしかして
凪の知り合いだろうか?
「あの‥‥」
『前の女と違う‥‥。あなたが今の
彼女?』
えっ!?
突然聞かされた内容に驚き、目を見開いて相手を見つめると、背後に現れた
凪が彼女に気付き頭を小突いた
『お前‥何しに来たんだよ‥‥帰れ。』
凪‥‥‥
やっぱり凪の知り合いなんだ‥‥‥
小突かれた頭を押さえながらも、
凪の姿にパァっと表情が明るくなると、
彼女は勢いよく凪に抱きついた



