凪にも言われてる‥‥
今日はお前は店番をしていろと。
その言葉が、店番をしていたら
お前は大丈夫だからと言って貰えた
気がして頑張れている。
私ってこんなに単純だっただろうか‥‥
あれから本当に目まぐるしい程忙しく、
工房を気にかける余裕もなくお客様が
見えて、14時過ぎにようやく店内が
一旦落ち着いた
今のうちに軽くお弁当食べよう‥‥
入り口と、レジ前に呼び出しベルを
用意してから、ようやくレジ裏の休憩スペースで温かいハーブティーを喉に
流す
時々こういった忙しい日があるけど、
凪は今まで1人でやってたのかな‥‥
少しでも凪が本職に集中出来てれば
嬉しいから夕方まで頑張ろう。
チーン
あ‥‥お客様だ‥‥行かないと‥‥
「お待たせしまし‥‥た‥‥
‥ッ‥‥‥酒向さん‥‥。」
『今日、新名は仕事は何時まで?』
えっ?
てっきりこの忙しい間に帰っていたと
ばかり思っていただけに、2人きりの
店内は逃げ場がなくて緊張し始める
「えっと‥‥どうしてですか?」
『せっかく来たから、新名と
話しがしたいなって‥。
勿論仕事が遅くなるなら無理強いは
しないよ。どうかな?』
酒向さんと‥‥?
このまま行けば普通に17時には
お店を閉めれるけれど、急なことで
落ち着いて話せるかもわからない‥
ドクンドクンと鼓動だけが全身に響き、
真っ直ぐ見つめてくる視線に固まって
しまう‥‥
『皐月』
「‥‥ッ‥凪」
背中を押してくれるわけじゃない。
何か言葉をかけてくれるわけじゃない。
ただ、名前を呼ぶその一言に、何故か
伝えきれないほどの安心感が全身を
包み込むような感覚になった
「凪‥‥私今日、仕事を終えたら
酒向さんと少し出掛けてもいい?」
半年前は、酒向さんの気持ちを無視して
逃げることしか出来なかったけど、
もう一度目の前の人と向き合いたい
そう思えるようになったのは、
凪に出会えたからだよ‥‥。
『好きにしろ。何も心配するな。』
「うん‥‥ありがとう。
酒向さん17時でも構いませんか?」
『ああ‥‥大丈夫だよ。』
酒向さんと約束をすると、一旦その時間まで出掛ける酒向さんをお見送りし、
隣に立つ凪を見上げた
『‥‥なんだよ。』
「夜ご飯冷蔵庫にあるもの食べて
いいからね。」
今日はお前は店番をしていろと。
その言葉が、店番をしていたら
お前は大丈夫だからと言って貰えた
気がして頑張れている。
私ってこんなに単純だっただろうか‥‥
あれから本当に目まぐるしい程忙しく、
工房を気にかける余裕もなくお客様が
見えて、14時過ぎにようやく店内が
一旦落ち着いた
今のうちに軽くお弁当食べよう‥‥
入り口と、レジ前に呼び出しベルを
用意してから、ようやくレジ裏の休憩スペースで温かいハーブティーを喉に
流す
時々こういった忙しい日があるけど、
凪は今まで1人でやってたのかな‥‥
少しでも凪が本職に集中出来てれば
嬉しいから夕方まで頑張ろう。
チーン
あ‥‥お客様だ‥‥行かないと‥‥
「お待たせしまし‥‥た‥‥
‥ッ‥‥‥酒向さん‥‥。」
『今日、新名は仕事は何時まで?』
えっ?
てっきりこの忙しい間に帰っていたと
ばかり思っていただけに、2人きりの
店内は逃げ場がなくて緊張し始める
「えっと‥‥どうしてですか?」
『せっかく来たから、新名と
話しがしたいなって‥。
勿論仕事が遅くなるなら無理強いは
しないよ。どうかな?』
酒向さんと‥‥?
このまま行けば普通に17時には
お店を閉めれるけれど、急なことで
落ち着いて話せるかもわからない‥
ドクンドクンと鼓動だけが全身に響き、
真っ直ぐ見つめてくる視線に固まって
しまう‥‥
『皐月』
「‥‥ッ‥凪」
背中を押してくれるわけじゃない。
何か言葉をかけてくれるわけじゃない。
ただ、名前を呼ぶその一言に、何故か
伝えきれないほどの安心感が全身を
包み込むような感覚になった
「凪‥‥私今日、仕事を終えたら
酒向さんと少し出掛けてもいい?」
半年前は、酒向さんの気持ちを無視して
逃げることしか出来なかったけど、
もう一度目の前の人と向き合いたい
そう思えるようになったのは、
凪に出会えたからだよ‥‥。
『好きにしろ。何も心配するな。』
「うん‥‥ありがとう。
酒向さん17時でも構いませんか?」
『ああ‥‥大丈夫だよ。』
酒向さんと約束をすると、一旦その時間まで出掛ける酒向さんをお見送りし、
隣に立つ凪を見上げた
『‥‥なんだよ。』
「夜ご飯冷蔵庫にあるもの食べて
いいからね。」



