『お前はここにずっと居ろよ‥‥』
えっ?
『ん‥‥‥‥‥何でもねぇ‥これ
食べたら作業するから、好きなだけ
ここに居ろ。』
‥‥凪?
切れ長の瞳が伏せられたかと思えば、
何事もなかったかのようにペロリと
サンドイッチを平らげ、そのまま奥の
ブースで木材の加工をし始めた。
聞き間違いじななかったら、
ずっとここに居ろって聞こえた‥‥
ずっとっていつまで?
そんな事を聞き返せるほどの勇気は
私にはなくて、今のこの居心地のいい
時間が1日でも長く続けばいいなと
思うだけで十分な気がする
クリアなメガネタイプのゴーグルを
はめて仕事する凪を見ながら、
雨が上がった庭で植物の手入れを
して休日を過ごしていた
来週か‥‥‥
どちらにしろ、凪にとっては大事な
お客様なことに変わりはないから、
私はその邪魔だけはしたくない
それならここを留守にした方が
みんなにとってもいい気がする
もう会う事はないと思ってたからこそ、
前回のハグは勝手に本当の終わりの
意味を表しているものだと思った
これで前に勧めるって‥‥‥
それなのに‥また遠く離れたここまで
わざわざ足を伸ばして来るなんて、
どうすればいいか分からない‥‥
「はぁ‥‥」
考えてても仕方ない‥‥。
凪に簡単に食べられる何かをまた
作ってあげよう‥‥。
植物をショップの中に入れてから
工房を覗くと、ベンチに寝転ぶ凪を
見つけ、2階から持ってきたブランケットをそっとかけた。
‥‥‥やっぱり寝顔はあどけない
いつもあの瞳に見つめられると、
何もかも見透かされてそうだけど、
眠ってる姿は穏やかで別人のようだ
静かに工房を出ると、2階に行き
夕食の準備と作り置きを何品か
作り始めた。
少し前の私からしたら、こんなに
自炊してるなんて想像すら出来ないけど
ここに来て節約も兼ねてかなり
レシピも増えた気がする
お味噌汁の味見をしていると、
階段を登ってくる足音に気付き
火を止めた
「起きた?
良かったら一緒に食べない?」
『ん‥‥食う。これ、悪かったな。』
「いいよ。その辺に置いておいて。」
まだ眠そうな顔をしながら欠伸を
すると、ソファに寝転びまた瞳を
閉じていた
なんか‥居心地が良く感じるのは、
きっと凪が醸し出す自然な雰囲気
なんだろうな‥‥
えっ?
『ん‥‥‥‥‥何でもねぇ‥これ
食べたら作業するから、好きなだけ
ここに居ろ。』
‥‥凪?
切れ長の瞳が伏せられたかと思えば、
何事もなかったかのようにペロリと
サンドイッチを平らげ、そのまま奥の
ブースで木材の加工をし始めた。
聞き間違いじななかったら、
ずっとここに居ろって聞こえた‥‥
ずっとっていつまで?
そんな事を聞き返せるほどの勇気は
私にはなくて、今のこの居心地のいい
時間が1日でも長く続けばいいなと
思うだけで十分な気がする
クリアなメガネタイプのゴーグルを
はめて仕事する凪を見ながら、
雨が上がった庭で植物の手入れを
して休日を過ごしていた
来週か‥‥‥
どちらにしろ、凪にとっては大事な
お客様なことに変わりはないから、
私はその邪魔だけはしたくない
それならここを留守にした方が
みんなにとってもいい気がする
もう会う事はないと思ってたからこそ、
前回のハグは勝手に本当の終わりの
意味を表しているものだと思った
これで前に勧めるって‥‥‥
それなのに‥また遠く離れたここまで
わざわざ足を伸ばして来るなんて、
どうすればいいか分からない‥‥
「はぁ‥‥」
考えてても仕方ない‥‥。
凪に簡単に食べられる何かをまた
作ってあげよう‥‥。
植物をショップの中に入れてから
工房を覗くと、ベンチに寝転ぶ凪を
見つけ、2階から持ってきたブランケットをそっとかけた。
‥‥‥やっぱり寝顔はあどけない
いつもあの瞳に見つめられると、
何もかも見透かされてそうだけど、
眠ってる姿は穏やかで別人のようだ
静かに工房を出ると、2階に行き
夕食の準備と作り置きを何品か
作り始めた。
少し前の私からしたら、こんなに
自炊してるなんて想像すら出来ないけど
ここに来て節約も兼ねてかなり
レシピも増えた気がする
お味噌汁の味見をしていると、
階段を登ってくる足音に気付き
火を止めた
「起きた?
良かったら一緒に食べない?」
『ん‥‥食う。これ、悪かったな。』
「いいよ。その辺に置いておいて。」
まだ眠そうな顔をしながら欠伸を
すると、ソファに寝転びまた瞳を
閉じていた
なんか‥居心地が良く感じるのは、
きっと凪が醸し出す自然な雰囲気
なんだろうな‥‥



