お昼ご飯を食べ終えて、小学生の子がチャレンジ出来るサッカーに因んだミニゲームを遥斗とありすちゃんが挑戦したりして皆で一緒に過ごしていると楽しくてあっという間にスタジアムの中に入る時間になった。
スタジアムに入る列に並んでると周りに人が増えてきたので遥斗と手を繋ぐと、反対側で手を繋いでいたありすちゃんは遥斗から離れて海麗君の足に抱き着いた。
「カイ君、抱っこー…」
「中入ったら椅子に座れるからもう少し我慢しろよ。遥斗は抱っこしてないだろ?」
「ンー…抱っこー」
ありすちゃんは目をこすりながら海麗君のズボンを掴む。
「いっぱい遊んだから疲れちゃったかな?」
「…仕方ねぇ…列進むと危ないからな」
海麗君はありすちゃんを抱っこすると、ありすちゃんはぎゅっと海麗君に抱き着いた。
「……あ、いつもはこう言っても歩かせてるからな!?」
多分だけど、すぐ抱っこしてあげてそうだなぁ。
海麗君に気にせず抱き着けるありすちゃんが羨ましくて私も海麗君に甘やかされたい…
「ふふっ!遥斗もついこの前までパパがいるお出掛けの時おんぶしてもらってたから」
「そうか…あとで遥斗の事おんぶするか」
「しなくていいの!お父さんがおんぶするって言うからだもん…それに最近はしてないよ!」
最近遥斗は子供扱いするとムキになるところがあって、それでもぎゅっと手を繋いでくれたりしてそれがちょっと可愛いかったりもする。



