海麗君はありすちゃんの事大事にしてるし、こんな小さいのに彼氏なんて許さないかもしれないし!
可愛い妹に彼氏なんて100年早い!とか、あるかもしれない…
「遥斗が良いならいいんじゃないか…しらんけど」
「えぇっ!ありすちゃんに彼氏出来ても良いの?」
思っていた反応と全然違った…
むしろありすちゃんに彼氏が出来る事とかどうでも良さそうなくらい冷めたテンションだ。
「いや…ありすに彼氏出来るの初めてじゃねぇからな。流石に知り合って一日で付き合うのは初めてだと思うけど」
「そうなの!?」
「何回か彼氏共々子守りさせられた事あるし。毎回彼氏変わるしもう慣れた」
そうだよね…ありすちゃんすごく可愛いもんね。
「じゃあ、ありすちゃん可愛くてお姫様みたいで守ってあげたいから付き合おうか」
「やったぁ」
なんか…先越されてる…
海麗君とだいぶ話せるようになってきたけど、何となく恋愛的に意識してもらえてない気がする。
どうしたら意識してもらえるようになるんだろう?
ケバブを食べながら恋愛の先輩であるありすちゃんの言動を観察する。
「はる君、ありすも唐揚げ一口食べたいー」
ありすちゃんは唐揚げ串を食べている遥斗にそう言うと口を開けて待っていて、遥斗は串に刺さった唐揚げをありすちゃんに食べさせてあげている。
甘えるの上手…今は恥ずかしくて出来ないけど、いつか絶対やろ…



