~海麗side~



姫野が朝の挨拶してくれただけで心臓が痛い…可愛過ぎる…!


休み時間も話し掛けてくれたが、クラスの所謂一軍サッカー部?のイケメンの七海があっさりと姫野を連れて行ってしまった。


そりゃあ、そうだよな。
姫野みたいに可愛い子はあぁいうイケメンがお決まりだよな。


姫野はクラスの転校2日目にしてクラスの人気者で、七海との用事が終わって教室に戻って来た瞬間女子達が姫野に集まった。


期待していたわけではないが、その日は姫野と話す機会がないまま帰りのホームルームの時間になる。


ホームルーム中にポケットに入ってたスマホが鳴って机の下で見ると、母さんからで歯医者に行ってて遅くなるからなるべく早く帰ってあげてとの事。

ありすはまだ小2であまり一人で留守番をする事がないからな…

ホームルームが終わるとダッシュで家に帰った。
家に着くとありすがドーナツと一緒に玄関に走って来て俺の足に抱き着く。

「カイ君遅いよー」

「ごめんごめん、良い子にお留守番してたか?」

「うん!ありすね、宿題やってたよ」

「偉いな」

何だかんだで歳の離れた妹は可愛い。
自分の宿題はやらないくせに残りの妹の宿題を一緒にすませる。